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 ホーム(ニュース)根津理恵子のポーランド通信 第13回「1810年3月1日」

第13回「1810年3月1日」

 

ショパンがこの世に生を受けた日は、1810年2月22日?1810年3月1日?1809年3月1日?・・・いろいろな説が飛び交っています。

ショパン生家のあるジェラゾヴァ・ヴォラという村から約10キロ離れた「ブロフフ教会」。ほとんど人気(ひとけ)がなく、ひっそりと静まり返った土地に佇む赤い屋根の教会は、ひときわ目を引く存在です。1810年4月23日、フレデリック・ショパンはここでキリスト教の洗礼を受けました。

この教会は建物の中に入ることはできないので、周辺を散策していると、のどかな自然と柔らかな空気からショパン一家の幸せな姿が目に浮かび、ふと「マズルカOp.24-2」をイメージしていました。

少し歩くと、掲示板のようなものを発見!!

これによると、「1810年2月22日午後6時、ショパン誕生」となっています。

同行したポーランド人に「3月1日と2月22日どちらが本当なの?」と尋ねても、はっきりした答えはもらえず。どうやらポーランド人にとっても真相は闇の中のようです。

しかし真実を追究するより、尊重すべきはショパンの心。というわけで、ショパン自身や家族が誕生日として祝っていたと伝えられる3月1日に、世界中でショパン関連のコンサートが開かれますが、特にポーランドのワルシャワでは毎年<バースデー記念コンサート>として主にコンチェルトが演奏されています。

今年は私もこの日にリサイタル(東京)をさせて頂くことになっています。光栄なめぐり合わせに心から感謝して、誠実に舞台を努めたいとの思いをいっそう強くしています。

次回はこちら

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