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ロシアン・ピアノスクールin東京・
NHK Eテレ「らららクラシック」でもお馴染み
ロシア音楽学者 一柳 富美子 公開講座
〜ロシアピアノ音楽の真実〜

第1回 2018年4月11日(水)10:30 〜 12:30 (開場 10:00)開催レポート
第2回 2018年6月21日(木)10:30 〜 12:30 (開場 10:00))開催レポート

会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」
受講料:(各回)一般3000円 会員2500円 学生 2000円 〈全自由席〉

第1回 2018年4月11日(水)10:30 〜 12:30
19世紀ロシア社会とロシアピアニズムの歴史
現代の音楽大国ロシアは歴史的には芸術音楽の後進国だった。その後進性が実はロシアピアニズムの強みとなった。第1回は日本で殆ど知られていないロシア音楽史の本当の姿を当時のロシア社会の動向に照らし合わせて紹介し、ピアノ後進国が大国へと成長した背景を考察、ロシアピアニズム黎明期を浮き彫りにする。ラフマニノフの親世代が愛好していた楽譜集、1866年に創設されたモスクワ音楽院第1期卒業生のレパートリーなど、本邦初公開情報満載である。またムソルグスキー《展覧会の絵》(1874)とチャイコフスキー《四季》(1876)というロシアを描いた二大傑作の正しい解釈に言及し、この2曲が何故、殆ど同時期に作曲されたのかを解き明かす。

第2回 2018年6月21日(木)10:30 〜 12:30
ポスト国民楽派のピアノ音楽
「タネーエフ、リャードフ、グラズノフ、アレンスキー、メトネル」
永年イタリア・ドイツ音楽が隆盛を誇ったロシア音楽界は、19世後半にようやく自立し始めた。その時ロシアの音楽家たちが手にした表現手段はピアノだった。第2回は、ポスト国民楽派と呼ばれるこの時代にロシア人たちが何故ピアノに夢中になったのかを音楽社会学的に考察する。表題の作曲家たちはオペラ・交響曲・管弦楽よりも室内楽・ピアノ曲・歌曲に多くの傑作を残した。交響曲とバレエが有名なグラズノフは例外的存在ではあるが、ピアノに関しては同時代人と共通のスタンスを持っていた。彼らの音楽を深く知ることによってレパートリーが拡大されるだけでなく、影響を受け合った同時代人のスクリャービン、ラフマニノフの音楽解釈にも大いなる示唆がもたらされるであろう。

PROFILE 
一柳 富美子(ひとつやなぎ ふみこ)
音楽学者。東京外国語大学卒業、東京芸術大学大学院音楽研究科修了。音楽学専攻(ロシア音楽)。ロシア音楽研究会主宰。モスクワ大学及びモスクワ音楽院留学。E.ソローキナ、E.オブラスツォワ、富重潮、原卓也、船山隆、本荘玲子に師事。ロシアオペラとロシアピアニズムに特に造詣が深い。研究・執筆の他にロシア声楽指導・音楽レッスン通訳・翻訳の分野でも第一人者として活躍。これまでにレッスン通訳した音楽家はアシュケナージ、プレトニョフ、ベルマンら200人を越え、邦訳したロシア作品は大曲50歌曲1000を超える。NHK・Eテレ「らららクラシック」やFM・N響ライヴのロシア回ゲスト解説者も務める。1987〜88年ヤマハ『ピアノの本』連載で初めて日本にロシアのピアノ音楽教育と若手演奏家をレポート、全くの無名だったルガンスキーやベメゾフスキーらを紹介し、その先見性を高く評価される。1996年ミラノスカラ座国際シンポジウムで発表した論文は5カ国語に翻訳され新ショスタコーヴィチ全集にも所収。2011年ダラム大学ロシア・ソ連音楽国際学会日本代表。国際音楽学会ロシア音楽グループアジア代表員。単著書・訳書に『ムソルグスキー』『ラフマニノフ』(東洋書店)、『バガテル』(カワイ出版)、論文多数。2003年より「ロシアン・ピアノスクールin東京」総合監修。

主催/カワイ音楽振興会
後援/公益財団法人 日本ピアノ教育連盟、(株)河合楽器製作所、カワイ音楽教育研究会
お問合せ・お申込み/カワイ音楽振興会 03-5485-8511

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