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ピアニストとボディトレーナーによる
「“ カラダ ” のしくみと使い方」シリーズ 開催レポート
ピアニストのための『呼吸力』養成講座 (全2回)
「呼吸」が変わればカラダが変わる! 「カラダ」が変われば音が変わる!
第2回 2013年 12月 5日(木)10:30〜12:30
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」
講 師: 松本和将(ピアニスト) 宮坂 博(ボディトレーナー)

 

 

 

 ピアニストの松本和将先生とボディトレーナーの宮坂博先生による大人気の「“ カラダ ” のしくみと使い方」シリーズ、本日はいよいよ「呼吸力」の本質編です。今回もレスナーの方々を中心に非常に多くのお客様がお越しくださり、会場は活気のある雰囲気に。それぞれにメモを取ったり、実際に体を動かしてみたりしながら、皆様お話や演奏に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。

はじめは宮坂先生による「座学編」です。人体図を示しながら呼吸のしくみを概説して下さった後、腹式呼吸と胸式呼吸、「密息」と「爆発呼吸」など、演奏に関わる呼吸の様々な使い分けについての詳しいご説明がありました。続いて、こうした呼吸法がプロの演奏家のパフォーマンスにおいていかに巧みに用いられているのかを、松本先生の演奏姿を撮影したDVDを通して具体的に探っていきました。

講座の後半では、前回の講座と同じ3名の生徒さんにご登場いただき、公開レッスン形式で「呼吸力」の実践が試みられました。はじめに生徒さんが作品の一部(ベートーヴェン《ピアノ・ソナタ「悲愴」》より第1・2楽章、ショパン《バラード第1番》)を演奏され、まず松本先生が音楽面に関するフィードバックをくださいます。ここで指摘された問題点について、宮坂先生が呼吸や身体の面から解決法や簡単なエクササイズをご提案になり、実際の演奏につなげていく、という運びとなりました。たとえば、途中で緊張感が緩んでしまう、大きなフレーズが作れないといったお悩みは、音楽表現上の問題であるとともに、身体の状態という形にも表れているもの。理想の演奏に近づいていくためにはどうすればいいか、本質を呼吸面から瞬時に見抜いて明快に分析される宮坂先生のお話に、生徒さんたちも「なるほど!」という表情で真剣に聞き入っておられました。聴講者の方からも興味深い質問が次々に寄せられ、本講座で取り上げられた問題が皆様の日ごろの練習やレッスンと密接にかかわっていることを改めて実感いたしました。

大切なのは身体をうまく動かせるようになること自体ではなく、音楽の表現をより豊かにすることなのだと、シリーズを通じて何度も強調されていた松本先生。お二人のスペシャリストのコラボレーションから生まれたユニークな講座には、表現したいという気持ちがあってもどうしてもうまく弾けない、そんな問題を解決する様々なヒントが詰まっていました。松本先生、宮坂先生、充実した学びの時間を本当にありがとうございました。

(N.J.)

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