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カワイコンサート NO.2168
川島 基 ピアノリサイタル 開催レポート
2011年10月8日(土) 17:00開演(16:30開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:福岡銀行本店 大ホール(福岡県)

  

 10月8日、秋晴れの空の下、川島基さんのピアノリサイタルが福岡市の中心天神にある福岡銀行本店大ホールで行われました。福岡では実に三年ぶりのカワイコンサートと言うこともあり、当日はたくさんの音楽ファンが駆けつけて下さいました。ベルリン在住の川島さんは、第10回シューベルト国際ピアノコンクールで優勝された精鋭で、ドイツの新聞で“黄金の手を持つピアニスト”と絶賛された方です。

 さて、当日のプログラムはシューベルト=リストの歌曲『春の想い』『君は安らぎ』の2曲でスタートしました。会場に響き渡る美しい調べ。緊張したお客様がその音色に癒されたところで、2曲目はモーツアルトの『ソナタ イ長調K.331トルコ行進曲付き』が演奏されました。とにかく美しい音色と自由で自然な表現力。誠実なお人柄がそのまま表れたような珠玉の1曲でした。そして前半の最後は、ショパンの『英雄ポロネーズ』。これまでの柔らかい音色とイメージから一転して力強く激しい響きが鳴り響き、会場のボルテージも最高潮に達しました。

 後半はラヴェルの『優雅で感傷的なワルツ』から始まりました。前半とはがらりと雰囲気の違うフランスの香りいっぱいの魅惑の世界を見事に表現して下さいました。

 今回のリサイタルを締めくくったのは、シューベルトの作品の中でも特に傑作として名高い『さすらい人幻想曲 ハ長調 作品15』でした。川島さん自身が大変思い入れのある曲と称されるように、気持ちのこもった大変華やかなスケールの大きい演奏で会場中を魅了されました。

 大喝采の中カーテンコールの後にマイクを持ってご挨拶され、ユーモア溢れる楽しい話題で盛り上げて下さいました。そしてアンコール。1曲目はプーランクの『即興曲“エディット・ピアフを讃えて”』を、2曲目は、震災をうけた子供達が1日も早く素敵な夢が見られますようにと願いを込めた、シューマンの『トロイメライ』を演奏され、鳴り止まない拍手の中お客様に別れを告げられました。

 演奏後のサイン会では疲れも見せず、笑顔でお一人お一人に丁寧にお声をかけて下さりそのお人柄が見てとれました。そして皆さん満足に満ち溢れた顔で会場をあとにしてらっしゃいました。

 今回はカワイのコンサートグランドSK-EXの持つ色彩豊かな響きの魅力を存分に感じることが出来た素晴らしいコンサートでした。川島さんの今後の更なるご活躍を期待したいと思います。

                    カワイ音楽教室福岡事務所 志岐由里子

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