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カワイコンサート NO.2096
ドミトリー・シシキン ピアノリサイタル開催レポート
2008年6月24日( 火) 19:00開演(18:30開場)
会場:しらかわホール(愛知県)

 

梅雨の中休みで久し振りの快晴日となった6月24日に、ドミトリー・シシキンさんのピアノリサイタルが名古屋のしらかわホールにて行なわれました。

ホール前では、開場時間前から多くの方の長蛇の列で、演奏に期待を寄せている気持ちを表しているようでした。そして開場時間後のホール内はあっという間に多くの聴衆でいっぱいの会場になり、シシキンさんがお若いこともあってか、子供さんの姿も多く見られ音楽に対しての意識の高さも感じさせられました。

当日のプログラムは、前半がショパン、後半がリスト、ラフマニノフ、チャイコフスキーとロマン派を代表する作曲家の演奏で進められていきました。

前半のショパンの演奏は、ショパン・ユース・ピアノコンクールで優勝された経験の実力が存分に発揮されていて、繊細な美しい音色からダイナミックさをたっぷりと表現した音色を自由に操っている姿が印象的でした。

一時の休憩を挟み、後半の演奏はリストの“ラ・カンパネルラ”で始まり、ホールの中に広がる鐘の音がこれに続くラフマニノフ、チャイコフスキーへの序奏のようで瞬く間にシシキンさんの演奏に引き込まれていきました。そして、ロシアの香り漂うラフマニノフの哀愁たっぷりのメロディーの演奏が聴こえてくると、その弾いている姿は自国の曲を誇りに思う姿で満ちあふれているようでした。

ラフマニノフの演奏の名残を残しながらファンファーレのように始まったチャイコフスキーの演奏は、今までのピアノとは思えないようなきらびやかな音色でオーケストラが舞台上に出て来たように感じられました。そして最後まで華やかな香りがホール全体を包み込む迫力もあり、温かさもあった素晴らしい演奏で締められました。

また帰り際には、長身で長い指先をお持ちのシシキンさんのサインを求めて列をつくるたくさんの観客の方で埋めつくされました。私にとっても若さあふれるエネルギッシュさと大人を思わせる指先のしなやかさが心に残った演奏会を聴け、大変幸せな時を過すことが出来感謝したい気持ちでいっぱいになりました。

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