トップページ

コンサート情報

トピックス

概要

KMFミュージックフレンズ

CDメディア

リンク

 ホーム(ニュース) > コンサート情報 > 2015年 > 秋山哲也 ピアノリサイタル > 開催レポート

秋山哲也 ピアノリサイタル 開催レポート
2015年
8月28日(金)19:00開演 18:30開場
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 秋を感じさせるような涼やかな季節となった8月28日、カワイ表参道コンサートサロンパウゼに於いて秋山哲也ピアノリサイタルが開催されました。

 ハンガリー国立リスト音楽院を卒業されたのち、演奏家として活動されつつ、後進の指導にあたる秋山さんのリサイタルには教え子の方々を始め、演奏を楽しみにされているお客様が多く足を運ばれました。

 前半に演奏されたのは、シューベルトの作品より「メヌエット 作品336」「20のワルツより第8番 作品146の8」「3つのピアノ曲より第1番 作品946の1」でした。シンプルでありながら、鮮やかな踊りの情景が浮かんできました。繊細でたおやかなタッチが、非常に優雅な雰囲気を醸し出していました。

 続いては日本人2人の作曲家の作品を演奏されました。はじめに滝廉太郎の「メヌエット」「憾」をとりあげられました。とくに滝さんの最後の作品である「憾」のふつふつと湧き上がってくる静かな悲しみの表現に心打たれました。続いて秋山さんと同じく埼玉県加須市出身であり作曲家教育者として活躍された下総皖一さんの曲をとりあげられました。近代的な技術と日本人の心が結びついた「パッサカリアと舞曲より「舞曲」では正確な技術だけでなく曲の解釈の深さを感じました。

 休憩を挟み、ドビュッシーの「子供の領分より「小さな羊飼い」では遊ぶ子供を見守るかのような慈愛に満ちた音作り、「12の練習曲より第11番「アルペッジョのための」では磨き抜かれた音の粒の美しさや流れるようなアルペッジョの心地よさが印象に残りました。

 続いてリストの作品から「コンソレーション第3番 作品172の3」では波のようにひたひたと広がる名残惜しいような感情を、「巡礼の年 第1番 「スイス」より「オーベルマンの谷」では、敬虔な祈りに始まり重く考え込むような低音が特に素晴らしかったです。深まる集中力と静けさの中で次第に飲み込むような勢いと緊迫感のある生き生きとした表現に私たち聴衆も思わず引き込まれていました。

 最後にアンコールとしてドビュッシー「子供の情景」より「知らない国々」を演奏されて、リサイタルを終えられました。

 演奏だけでなく聴衆への温かく丁寧な心遣いもあり、秋山さんの演奏家としてのお心の深さを感じました。今後も演奏や教育を通して様々な方へ秋山さんの音楽が届くことを願っております。

(H.M.)

 ホーム(ニュース) > コンサート情報 > 2015年 > 秋山哲也 ピアノリサイタル > 開催レポート