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三宅麻美&N響メンバーによる 開催レポート
ベートーヴェン 室内楽シリーズ Vol.6
2013年
4月10日(水) 19:00開演( 18:30開場)
会場:
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

 「三宅麻美&N響メンバーによるベートーヴェン室内楽シリーズ」も第6回目を迎えました。ピアニストの三宅麻美さんと、NHK交響楽団でご活躍なさっている林智之さん(ヴァイオリン奏者)、西山健一さん(チェロ奏者)の共演です。毎度御馴染みのミニトークでは、はじめに演奏されるベートーヴェン《ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 イ長調》Op. 12-2についてのお話がありました。第1番と第3番に比べるとやや存在感に欠ける第2番ですが、噛めば噛むほど味わいの深まる作品であるという林さんの言葉通り、えも言われぬ不思議な魅力がこのソナタには隠されています。お客様もじっと聴き入っていらっしゃったご様子。楽章が終わるたびにふと現実を思い出し、また新たな楽章がはじまると音楽の世界に引き込まれていく――この繰り返しで、楽章間に客席の空気が大きく緩むのをよく感じました。《ピアノ三重奏曲 第2番 ト長調》Op. 1-2の演奏ではチェロの西山さんも加わり、さすがプロ!と聴き手を唸らせるような安定感のあるアンサンブルとなりました。特に2楽章が強く印象に残っています。それぞれの楽器がゆったりと語りかけてくるような心地よさがありました。

 休憩を挟んで、《ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第9番 イ長調》『クロイツェル』Op. 47が演奏されました。この作品は古今のヴァイオリン・ソナタの中でも最高峰と謳われる傑作です。林さんと三宅さんの熟練した技の光る演奏は極めて職人的なものだとおもいました。アンコールに用意されていたのは《ホルン・ソナタ》Op. 17の第1楽章。チェロとピアノ用に編曲された版を西山さんと三宅さんが演奏してくださいました。その温かく深みのある音楽に盛大な拍手が贈られて本日の演奏会は締め括られました。本シリーズは次回(2013年10月3日)が最終回となります。最後に《ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調》『大公』が演奏される予定です。皆様是非、ご来場ください。

(A. N. )

 

 

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