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KMAP
久元祐子 ピアノ演奏法講座
『続々々・一歩上を目指すピアノ演奏法』(全5回シリーズ)

会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」
第3回 2013年1月18日(金) 10:30〜12:30
もういちどブルグミュラー 開催レポート

 

 1月18日(金)、久元祐子先生による〈ピアノ演奏法講座 続々々・一歩上を目指すピアノ演奏法〉が開講されました。毎回、内容が充実している久元先生の講座には、今日も多くの聴講生の方にお集まりいただきました。

 本日のテーマは「もういちどブルグミュラー」で、久元先生が取り上げて下さったテキストはブルグミュラー《25のやさしい練習曲》op. 100です。先生によれば、この曲集には子供の頃に学んでおくべきエッセンスがつまっており、技術(テクニック)と音楽性を同時に学ぶことができるということです。そこで先生は、ブルグミュラーの指導法として2つのポイントを教授して下さいました。1点目は手の形や、無駄な動きを取り除いた手・腕の使い方など、テクニカル・ポイントを上げること、もう1点は多様な音色を習得させ、各曲の標題を手掛かりとし、曲に対するイメージを膨らませることによって、音符から音楽につなげることです。皆様の今後のレッスンに役立てていただければと思います。

 本日の講座で、久元先生はブルグミュラー《25のやさしい練習曲》全25曲に対して、演奏を交えながら、詳細に解説を施して下さいました。しかし、ここでは紙面に限りがあるため、非常に心苦しいのですが、第1曲〈正直〉のみをご紹介したいと思います。

 ポイントは大きく4点に要約されます。1点目は手の形・動きについてです。第1小節目右手のG-E-D-Cや第2小節目右手のC-A-G-Fにおいて、5本の指の自然なポジションを勉強することができます。加えて、広げる(第1小節目から第2小節目右手)・縮める(第2小節目から第3小節目右手)・くぐらせる(第3小節目右手)といった、ピアノを弾く上での基本的な手の動きも、この曲で正しく練習しておきたいところです。2点目は、スピードと重さのかけ方によって強弱をつけることです。ちなみに、久元先生によると、自分の重さを自然に鍵盤にかけた時の音量がmfだそうです。3点目はハーモニー(和音)の変化を見逃さないこと。第1曲では、第7小節目と第17、19小節目の左手がハーモニーの変化に相当します。最後に4点目は、手の回転運動が楽譜冒頭にあるdolceの表現を助けるということです。

 次回のテーマは「バッハ《アンナ・マグダレーナのための音楽帳》から」で、2月13日(水)開講予定です。今までに参加された方はもちろん、まだの方は次回こそ久元先生の講座を聴講されてみてはいかがでしょうか。新たな大きな発見があるかもしれません!

(A・H)

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