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豊島萌華&木村麻里江 ピアノジョイントリサイタル 開催レポート
東京音楽大学 表参道 サロンコンサート Vol.19
2012年
10月10日(水) 19:00開演(18:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

一般2,000円 KMF会員1,500円 (全自由席)

 好評のうち終了いたしました。

豊島萌華

木村麻里江

 朝晩はすっかり涼しくなり、カワイでもコンサートが盛り沢山の季節になりました。10月10日(水)、表参道「パウゼ」では、豊島萌華&木村麻里江 ピアノジョイントリサイタル(東京音楽大学 表参道 サロンコンサートvol. 19)が行われ、2人の若いピアニストの演奏を聴いてきました。

 本日のピアニストの1人は、豊島萌華さん。現在、東京音楽大学ピアノ演奏家コース1年生で、前半のステージを担当して下さいました。少し緊張した面持ちで登場されましたが、初めの曲から豊島さんの世界を会場全体に響かせて下さいました。モーツァルト《アダージョ ロ短調》K540でのコントロールの行き届いた弱音は、消えゆくかすかな余韻にも美しさを感じました。続いて、リスト《即興曲(夜想曲)》S.191 R.59と《村の居酒屋での踊り(メフィスト・ワルツ第1番)》S.514 R.181を演奏され、メフィスト・ワルツは特に、リスト独自の超絶技巧がこらされた作品ですが、豊島さんは高度なテクニックの中にも、音色やタッチの使い分けによって、表情をさまざまに変化させ、聴く人の耳を楽しませて下さいました。最後に、ストラヴィンスキー《ペトリューシュカからの3楽章》は若さ溢れるエネルギッシュな演奏で、躍動感がありました。

 代わって後半は木村麻里江さんによるステージでした。木村さんは現在、東京音楽大学ピアノ演奏家コース4年生。上品なピンク色のドレスで登場です。本日のプログラムは、スカルラッティ《ソナタ ホ長調》K.531 L.430、ショパン《ポロネーズ 嬰へ短調》op. 44、ラフマニノフ《ショパンの主題による変奏曲》op. 22でした。木村さんの持ち味は深みのある音による安定した低音と、その低音からもたらされる重厚感のある響き、そして幅広い強弱でしょう。特にショパンとラフマニノフは、その持ち味が活かされた選曲だったように思います。ラフマニノフ《ショパンの主題による変奏曲》で、堂々と輝かしい最終変奏を迎えると、木村さんの高揚は最高潮に達し、会場にいた私たちも一体となってその高揚を味わうことができました。

 最後にお2人から、今まで支えて下さった先生方、家族、友人に対して感謝の言葉がありました。そしてアンコールには連弾で、ビゼー《子供の遊び》より〈舞踏会〉。再び、会場には大きな拍手が湧き、演奏会は幕を閉じました。

                                  (A・H)

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