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ピアニスト 松本和将の
「楽曲毎に見るペダル使用法」公開講座(全5回シリーズ)第1回 開催レポート
2012年1月25日(水) 10:30〜12:30
主催:カワイ音楽振興会
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

  

 本日1月25日(水)より、“ピアニスト松本和将の「楽曲毎に見るペダル使用法」公開講座”(全5回シリーズ)が始まりました。会場に入ると、ペダルと鍵盤が映し出された大きなスクリーンが目に入り、早くも講座への期待が高まります。

 松本和将先生は舞台に登場するやいなや、ショパン《ワルツ 第9番》「別れのワルツ」op. 69 / no. 1を演奏して下さいました。会場は、先生から発せられる実に繊細で優雅な響きに包み込まれ、客席からは大きな拍手が湧き起こりました。“ペダルで音楽作りががらっと変わる”ということを、先生の演奏が物語っていたように思います。

 先生によれば、子供たちの中にはせっかく上手に弾けているのに、ペダルがうまく踏めていないケースが多かったり、普段からペダルの扱いは大事だと分かっていても、練習方法を教わる機会がないとのこと。手のテクニックばかりに気を取られてしまう傾向があるようです。このような状況を踏まえ、「ペダル1つでこんなにも音色が変わるんだということを実感してほしい」という先生の強い思いから、このペダル講座の開催が決定したようです。

 今日の先生のお話を通して、ペダルを踏む上での重要ポイントは、大きく2つあったように思います。

 1つ目は、「ペダルはON、OFFのボタンではなく、あらゆる響きを作り出せるレバーである」ということ。今日だけでも、例えば“ハーフペダルより浅いペダル”(《ワルツ 第9番》の2番カッコに頻出するF-G-Fの3連符)や“すばやいペダル”(《エチュード》op. 10-4の冒頭)のように、何種類ものペダルを紹介して下さいました。多様なペダリングを身につけるためにも、足の脱力は必須です。

 2つ目は、「ペダルを踏んで出た音・響きを自分の耳でよく聴く」こと。“音がにごっていないか”はもちろんのこと、“自分が楽譜からイメージしている音・響きが出せているかを、自分の耳で確認してほしい”とのことでした。たしかに、楽器やホールによって響きは異なるので、日頃の練習から気をつけておきたいポイントですね。

 限られた紙面では、先生の講義内容を詳細にお伝えできないのが非常に残念です。本日は50名ほどのお客様にお越しいただきましたが、もっともっと大勢の方に松本和将先生の「魔法のペダル」を体感していただき、ご指導やご自身の演奏に役立てていただければと思います。次回は4月25日(水)。お見逃しなく!!

  (A・H)

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