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三木香代&森 知英 ピアノデュオの夕べ 開催レポート
2011年
6月24日(金) 19:00開演(18:30開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 梅雨の晴れ間の一日、三木香代さんと森知英さんによるピアノデュオのリサイタルを聴いてきました。会場は満席。皆さん楽しそうに談笑しながら、今夜の主役の登場を今かと待ち構えている様子でした。

 午後7時、緑と薄紫のエレガントなドレスでピアニストのお二人が現れ、今夜の1曲目、モーツァルトの《2台のピアノのためのソナタ》が始まります。交響曲を思わせる堂々たる出だしに続き、様々な楽器の対話を思わせる旋律の絡み合いが、息の合ったアンサンブルによって引き立てられていきます。

 つづいては、リストの《〈ドン・ジョヴァンニ〉の回想》。モーツァルトの3大オペラの一つ《ドン・ジョヴァンニ》からの旋律を、「ピアノの魔術師」リストがピアノのために自由に編曲したものです。ドン・ジョヴァンニが村娘ツェルリーナを誘惑する場面では、2台のピアノがそれぞれ男性役と女性役を担当、ムードたっぷりに恋の駆け引きが行われます。ツェルリーナがついに心奪われる瞬間、旋律がきらびやかなパッセージに変化してピアノの鍵盤を縦横無尽に駆け巡りますが、そのさまは、まさに圧巻!演奏後は、客席からも次々に感嘆の声が上がっていました。

 休憩をはさみ、最後を締めくくるのは、ラフマニノフの《組曲第1番〈幻想的絵画〉》。〈舟歌〉〈夜と愛と〉〈涙〉〈復活祭〉と題された4楽章からなるこの作品では、しっとりした弱音からダイナミックな響きまで、色彩感あふれる緻密な演奏がなされていました。鳴りやまぬ拍手を受けて、アンコールでは、同じ作曲家の《組曲第2番》よりワルツが披露されました。

 国際コンクールでの入賞を経て、ソロ・室内楽・オーケストラとの共演など精力的に活動なさっている、三木さんと森さん。ベテランならではの安定感ある演奏と、笑顔の絶えない和やかな雰囲気が印象的な演奏会でした。

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