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KSCO
佐藤彦大 ピアノリサイタル
東京音楽大学 表参道 サロンコンサート Vol.6
2009年
6月3日(水) 19:00開演(18:30開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 新しい感性は、新しい時代にふさわしいものです。東京音楽大学、ピアノ演奏家コース4年に在学中の佐藤彦大さんは、これまで国内のコンクールで第1位をとり、内外のオーケストラと共演する実力をお持ちの若手ピアニスト。そんな佐藤さんのリサイタルが、先日「パウゼ」で開かれました。

 演奏会のチケットは完売し、開演前の会場はたくさんの音大生で埋まっていました。佐藤さんの実力はもとより人気も窺えます。照明が落ちると、佐藤さんは爽やかな白のジャケット姿で登場しました。最初の曲目は、J. S. バッハのフランス組曲第5番(BWV 816)です。全体は優美なト長調で書かれていて、アルマンドはそよ風のような旋律で始まります。どの楽章も、右手のメロディを軽やかで上品に演奏されました。また、繰り返しを省かず演奏されましたが、2回目を弾くときは、装飾を入れたり速度やニュアンスを変えたりしていました。そうした微妙な変化から、洗練された品格を感じることができました。

 2曲目は、ベートーヴェンの晩年のソナタ、第32番(作品111)です。第1楽章がハ短調、第2楽章がハ長調の変奏曲という対照的な構成をもつ長大な作品ですが、佐藤さんは感情の波をうまく表現していました。精神世界を語りかけるこの作品は、体力も精神力も多くを要求するものです。弾き終えてからしばらく席を立ち上がれないほど、ダイナミックに表現しきった佐藤さんの演奏に、筆者は心を打たれました。

 後半はシューマンとショパンです。シューマンは《蝶々》(作品2)で可憐でロマンチックな世界を聴かせてくれました。何度となく現れるテーマ主題は、いつもまっすぐな響きで威厳たっぷりに歌われていました。

 ショパンは《2つのノクターン》(作品27)、《舟歌嬰ヘ長調》(作品60)、《ポロネーズ 第6番 変イ長調》(作品53)です。佐藤さんのショパンは旋律の音色が多彩で、とてもきれいです。聴き手のみなさんもうっとりしていました。

 アンコールには3曲も聴かせてくれました。J. S. バッハ《主よ、人の喜びよ》(ヘス編曲)、ショパン《華麗なるワルツ変ホ長調》、シューマン《トロイメライ》でした。どの曲も耳に心地よい素敵な演奏でした。今後の活動がとても楽しみです。

(T)

 

いつも満員御礼!佐藤さんの独特の感性の魅力がお客様を引きつけるのでしょう。

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