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ドビュッシー生誕150周年記念
中井正子「ドビュッシーと歩くパリ」出版記念会 開催レポート
2012年12月5日(水) 19:00
会場:
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

  

  

 ピアニスト中井正子さんの著書『ドビュッシーと歩くパリ』出版記念会が開催されるということで今晩はパウゼに出かけてきました。一般的に出版記念会というと参加者は関係者のみですが、今回は「どなた様でもご参加頂けます」とのこと。会場はもちろん満席です。

 さて、期待感に包まれた賑やかな雰囲気の中、中井さんが鮮やかなエメラルドグリーンのドレスで登場されると会場は一変。中井さんの手から水のように流れ出すドビュッシーのアラベスクの晴朗な旋律に会場のお客様もたちまち虜になり一心に聞き入っておられました。続いてゴリウォークのケークウォークとレントより遅くではいかにもドビュッシーらしいユーモアと抒情性がバランスよく表現され、あたかもパリの街並みの息吹が優しい風となってパウゼを吹き抜けて行くかのようでした。さらに仮面ではドビュッシーの情熱的な一面が中井さんの卓越したテクニックによって生き生きと表現され、最後の喜びの島はまさに音楽の歓喜。会場のムードは否応なしに盛り上がります。

 演奏が終わると中井さんはご来場のお客様に爽やかに挨拶を述べられ、『ドビュッシーと歩くパリ』の内容と魅力について語って下さいました。中井さんによると、この本はドビュッシーの生涯を紹介すると同時に「パリガイド」にもなっているとのこと。中井さんご自身もパリのコンセルヴァトワールを首席で卒業された経歴をお持ちであるため、自らのパリ時代の想い出を振り返りつつ綴った大変思い入れの深い内容となっているようです。会場のスクリーンでは「想い出写真」のようにパリの街並みとドビュッシーの貴重な写真が次々とスライドされ、本の内容に沿った紹介が為されました。

 ちなみに本に掲載されている写真は生粋パリジャンである写真家のご友人が撮影されたものだそうで、愛らしいイラスト地図も手書きと心の籠った手作りの仕上がり。そして、中井さんの演奏による選りすぐりの19曲をピックアップしたCD付きとまさに「目と耳で」パリとドビュッシーを味わうことのできる至れり尽くせりの内容です。(本は全国の書店・オンラインでご購入頂けます。詳細はコチラ

 後半の立食パーティーでは、中井さんもお客様の一人一人と親しく会話を交わされていました。また、中井さん自身のチョイスによる「パリ・グッズ」のプレゼント抽選会においてはサンジェルマン・アンレの仮面やフラゴナールなどすべてをご紹介できないのが残念ですが、一足先に「パリのクリスマス」がやってきたのかと思ってしまうほどの豊かな景品の数々。当選されたお客様は皆思わず喜びの声を上げておられました。楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、お客様は本を片手にそれぞれに帰途につかれました。

(G.T.)

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