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2011ロシアン・ピアノスクールin東京 講師コンサート
2011年8月14日(日) 19:00開演
パーヴェル・ネルセシヤン ピアノリサイタル開催レポート
主催:カワイ音楽振興会
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」来日されたモスクワ音楽院の著名な先生方により、連日ハイレヴェルなレッスンが繰り広げられる『ロシアン・ピアノスクールin東京』。2日目となる本日は、受講生の方々をはじめ多くのお客様で超満員の中、パーヴェル・ネルセシヤン先生のリサイタルが開催されました。
リサイタルは、ベートーヴェン《ソナタ 第25番 ト長調 Op.79》で幕を開けました。音色やペダリングなど、現代のピアノが持つ可能性を生かしながら、各楽章とも素材一つ一つの性格を繊細に弾き分けられ、方向性のしっかりした演奏を展開されました。
続いて、ショパン《バラード第4番 Op.52》、《4つのマズルカ Op.33》《ワルツ》〈Op.34-2イ短調〉〈Op.42 変イ長調〉を演奏。美しい音色を駆使し、歌うように伸びやかな息づかいで、洗練されながらも作品の秘める奥深さが見事に表現されていました。
最後は、リスト《ハンガリー狂詩曲第12番》です。先ほどとは打って変わって、民族的でダイナミックかつ白熱した演奏に客席から盛大な拍手が贈られました。
鳴りやまない拍手に応え、アンコールにチャイコフスキー《四季 Op.37》より〈4月:松雪草〉、ショパン《練習曲Op.25-2》、そして同じく《四季》の〈2月:謝肉祭〉を演奏して下さり、さらに客席を沸かせました。
ネルセシヤン先生の素晴らしい演奏が堪能できた充実したリサイタルでした。受講生の方にとって更なる励みとなったことでしょう。
(K.S)
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