トップページ

コンサート情報

トピックス

概要

KMFミュージックフレンズ

CDメディア

リンク

 ホーム(ニュース) > トピックス > ロシアン・ピアノスクールin東京2010 > 教授によるデュオコンサート 開催レポート

第8回 ロシアン・ピアノスクール in東京 2010
『夢の扉を拓く、7日間』
パーヴェル・ネルセシヤン教授、アンドレイ・ピサレフ教授による
デュオコンサート 開催レポート
2010年8月13日(金) 18:00開演
主催:カワイ音楽振興会
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」
一般2,000円(全自由席)※予約制

プログラム:
ショパン
ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11
( 1st ピアノ: アンドレイ・ピサレフ教授)
ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 Op.21
( 1st ピアノ: パーヴェル・ネルセシヤン)

 

 今年のロシアン・ピアノスクールも、たくさんの受講者と聴講生を集め、熱いレッスンを繰り広げています。毎日朝の10時から夕方の5時までみっちり行われ、これが6日間続く公開レッスン。連日の猛暑に負けないくらいの、ピアノへの情熱が「パウゼ」で燃えています。日程の半ばである13日には、講師のお二人の先生によるデュオコンサートがありました。たくさんの受講生が客席を埋め、先生方の演奏を耳に焼き付けるように熱心に聴き入っていました。

 今回は、ショパンの2つのピアノ協奏曲を2台ピアノでの演奏でした。第1番では、ファーストをアンドレイ・ピサレフ先生が担当。パーヴェル・ネルセシヤン先生はオーケストラ・パートを担当し、ファーストを全面的にバックアップしていきます。主役のソロ・パートは、とても華々しく登場して技巧的な装飾を見せていきます。そんなピサレフ先生の独奏からは、室内楽的な空間で演奏の技術を見せるにはどのような振る舞いで弾けばよいのか、学び取れたと思います。荘厳な雰囲気をかもし出す伴奏パートは、もちろんオーケストラの様々な音色を表現していて、協奏曲のソロ・パートをうまく導き出す音楽のあり方を教えてくれました。レッスンでは独奏曲に限定されていますが、実際の演奏の機会はアンサンブルも多いと思いますので、2台ピアノ演奏の模範を聴くことによって、伴奏はどうあるべきかや、それとうまく調和しながらも主張するソロの弾き方を勉強することができたのではないでしょうか。

 第2番ではファーストをネルセシヤン先生が担当し、ショパン独特の旋律を美しく流れるように演奏し、会場を満場の拍手で満たしました。カーテンコールでは、聴きにいらしていたセルゲイ・ドレンスキー先生に対しても拍手が促され、最後には3人の先生方への敬愛が満ち溢れました。レッスンはすでに終わった受講生、これからレッスンを受ける受講生、レッスンを聞いて勉強している聴講生のみなさんは、今回のコンサートでモチベーションがさらに高まったことと思います。最終日に行われる「受講生による演奏会」も楽しみですね。

(T.)

 ホーム(ニュース) > トピックス > ロシアン・ピアノスクールin東京2010 > 教授によるデュオコンサート 開催レポート