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第8回 ロシアン・ピアノスクール in東京 2010
『夢の扉を拓く、7日間』
パーヴェル・ネルセシヤン教授、アンドレイ・ピサレフ教授による
デュオコンサート 開催レポート
2010年8月10日(火) 17:00開演
主催:カワイ音楽振興会
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」
一般2,000円(全自由席)※予約制

プログラム:
シューマン=ドビュッシー
 カノン形式による6つの練習曲「2台ピアノのための」
シューベルト
 ハンガリー風ディヴェルティメント (4手連弾)

  

 モスクワ音楽院よりお招きしたセルゲイ・ドレンスキー教授、パーヴェル・ネルセシヤン教授、アンドレイ・ピサレフ教授の3名の講師によって行われるマスタークラス『ロシアン・ピアノスクールin東京』は、今年で第8回目を迎えます。今回も全国より厳しい審査を通過された30名の方々が7日間にわたりハイレヴェルなレッスンを受講されます。その幕開けとなる本日は、ネルセシヤン教授とピサレフ教授によるデュオコンサートです。会場は、受講生の方々をはじめ多くの聴衆で埋め尽くされました。

 前半は、4手連弾によるシューベルトの≪ハンガリー風ディヴェルティメント≫です。ドイツ語のイントネーションを彷彿とさせるようなコロコロとした音色と無理のない自然な息づかいで情熱的に歌われていただけでなく、調性の微細な変化も表情豊かに表現されていました。また、各部分の性格が巧みに描写されており、ひとつの物語を語るように展開されていくような演奏はとても印象的でした。

 後半は、2台ピアノによるシューマン=ドビュッシーの≪カノンの形式による6つの練習曲≫です。ピサレフ教授による第1ピアノの宝石をちりばめたようなクリアな音色とネルセシヤン教授による第2ピアノの温かく深みのある音色で、対位法的なかけ合いをしながら優しく語りかけるように丁寧に演奏されていき、鐘が鳴り響いているような立体的で崇高な響きに包まれました。

 これらの大曲を見事に演奏された両教授に、客席から盛大な拍手が贈られ幕を閉じました。両教授による、作品の持ち味を最大限に引き出す深い解釈とダイナミックな演奏は実に素晴らしいものでした。受講生の方々にとって、更なる励みとなったのではないでしょうか。

(K.S)

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