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 ホーム(ニュース)トピックス > 2009年 > 久元祐子 ピアノ演奏法講座 第2回 開催レポート

2009年12月14日(月) 10:30開演(10:30〜12:30)
久元祐子 ピアノ演奏法講座 開催レポート
『一歩上を目指すピアノ演奏法』第2回(全5回シリーズ)
「モーツァルトII 〜様式感をふまえた演奏〜」
モーツァルト :ピアノ・ソナタ ハ長調 K279 ほか
主催:カワイ音楽振興会
会場:
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 久元祐子先生によるピアノ演奏講座「一歩上を目指すピアノ演奏法」は、今回が2回目になります。第1回目に引き続き題材はモーツァルトの作品ですが、今回は特にモーツァルト作品における「様式」と「形式」について考察し、演奏に活かすことを目指した内容でした。会場に集まった方々の中にはモーツァルトの楽譜を持参された方も多く、熱心にメモを取りながら久元先生のレクチャーに耳を傾けていました。

 久元先生のレクチャーはとても明解で分かりやすく、勉強になりました。K.279やK.545のソナタなど、いくつも実例が挙げられましたが、全て久元先生が実際に演奏してくださるので、それぞれの作品の特徴がはっきりと認識でき、演奏する際の有益なヒントになりました。作品がどんな形でできているか、調の変化がどうなっているか、ということを理解することにより、モーツァルトの作品の魅力を引き出すことができるだけではなく、自分自身の頭の中の記憶をよりしっかりさせることもできます。その他、モーツァルトの手紙、人生における出来事と作品との関連、モーツァルトの時代の楽器についてのお話など、作品を演奏する際に是非とも知っておきたい事柄を時にユーモアを交えながらお話してくださいました。皆さんとても楽しみながら久元先生のお話に耳を傾けていたようです。

 レクチャー終了後の質問コーナーでは、ペダルの踏み方や鍵盤の押さえ方のコツなど、聴講者の方々が積極的に質問をして、活発なやり取りがなされました。

 2回にわたってモーツァルトの音楽について、非常にわかりやすく、かつ内容の濃いレクチャーが行われてきました。聴講された皆さんはそれぞれモーツァルトの音楽について理解を深められたことと思います。次回はバッハの作品についてのレクチャーが行われます。どんなお話が聞けるか、こちらも楽しみです。

(M.S.)

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