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久元祐子 ピアノ演奏法講座 開催レポート
『一歩上を目指すピアノ演奏法』第1回（全5回シリーズ）
「モーツァルトI ～天才の美学がにじみでる演奏～」
モーツァルト ：ピアノ・ソナタ ハ長調 K545 ほか
主催：カワイ音楽振興会
会場：カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」
午前中のパウゼでは、久元祐子先生によるピアノ演奏法講座『一歩上を目指すピアノ演奏法』が5回にわたって開かれます。第1回目の今回は「モーツァルト�氈`天才の美学がにじみでる演奏～」と題して、モーツァルトの作品を演奏する際のコツを、演奏を交えて説明してくださいました。会場にはピアノ講師と思われる女性の方々を中心に多くの方が集まり、熱心に楽譜やノートにメモを取りながら聞いていました。
久元先生は大変優れたピアニストであると同時に、音楽全般にわたる幅広い知識を有する研究家でもあります。今回のメイン・テーマはモーツァルトのピアノ作品ですが、モーツァルトが影響を受けたC.P.E.バッハの話や、モーツァルトを語る上で欠かせないオペラについての話など多岐にわたり、大変興味深く聞くことができました。
また何といっても言葉で説明されたあとに、久元先生が実際にピアノで演奏されたため、レクチャー全体が非常にわかりやすく、説得力がありました。例えばK.545の有名なソナタは、ピアノ学習者なら誰もが1度は勉強する作品ですが、1つ1つのフレーズの意味を考え、タッチを変えることにより、多彩な表情を創り出すことができます。実際に久元先生が演奏された実例はレクチャーを裏付ける素晴らしいもので、会場のお客様も熱心に聴き入っていました。このソナタは初心者向きとされている比較的易しい作品ですが、弾き方次第でモーツァルトの魅力を存分に引き出した美しい演奏ができるということを改めて感じました。
次回の講座は、12月14日（月）に開催されます。ピアノの練習法や指導法に興味がある方、是非ご覧になってみてはいかがでしょうか？
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