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 ホーム(ニュース)トピックス > 2009年 > ロシアン・ピアノスクールin東京2009 講師によるハーフコンサート 開催レポート

ロシアン・ピアノスクールin東京 2009
講師によるハーフコンサート 開催レポート
2009年8月14日(金)
18:00開演
主催:カワイ音楽振興会
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 ロシアン・ピアノスクールin東京は、ロシアのモスクワ音楽院から先生方をお招きして行われる、公開レッスンです。毎年極めてレヴェルの高いレッスンが行われており、受講生が国内外の主要コンクールで数々の入賞を果たすなど、近年ますます成果をあげています。今日はレッスンの後、パーヴェル・ネルセシヤン先生とアンドレイ・ピサレフ先生による2台ピアノのコンサートが行われました。超一流の先生方の模範演奏ということで、チケットは完売。会場にはレッスンの受講生も多くみられ、開演前から独特な熱気が漂っていました。

 両先生が最初に演奏したのはモーツァルトの《2台ピアノのためのソナタ》ニ長調K.448。テレビドラマなどでよく知られた作品です。両先生の演奏は、モーツァルトの美しい旋律をじっくりと聴かせるものでした。急速なパッセージで技巧を全面に押し出すことは決してなく、あくまで1音1音を丁寧に弾き、響かせていきます。また、それぞれのパートの輪郭を浮かび上がらせ、立体的な音楽を繰り広げていきました。

 2曲目、ブラームスの《2台ピアノのためのソナタヘ短調》op.34bは、さらに白熱した演奏となりました。この傑作は2台ピアノの他にピアノ四重奏版もあり、それぞれ素晴らしい演奏効果があるのですが、両先生の演奏はピアノならではの豪快な響きを感じさせるもので、とても素晴らしかったです。圧倒的な演奏を聴かせてくださった先生方に、満員の客席からは熱い拍手がおくられました。

 アンコールに応え、両先生はブラームスのソナタの第3楽章を再度演奏して、コンサートを締めくくりました。公開レッスンの受講生たちも、両先生の素晴らしい演奏を聴いて、より一層練習を頑張ろうと思ったのではないでしょうか。 (M.S.)

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