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●ロシアン・ピアノスクール in 東京 〜受講生による演奏会〜レポート
2008年 8月21日15:00開演 カワイ表参道 パウゼ
パウゼで行われていた「ロシアン・ピアノスクールin東京」の最後を飾るのは、受講生による演奏会です。講師陣も客席で見守る中、選ばれた11人の受講生が演奏しました。全員が公開レッスン又はクラスレッスンで受講した曲を演奏しました。実際に自らがレッスンを受けた経験ばかりでなく、他の受講生のレッスンを聴講したり、講師の先生の演奏会を聴いたりと、これまでの7日間のプログラムで学んだ多くのことが、今回の演奏に反映されていたのだと思います。
紙面の都合で11人の演奏それぞれを細かくお伝えすることは出来ませんが、私たち聴衆としては様々な演奏を聴くことができ、とても楽しむことができました。一人一人の持ち時間は短いため、普段の演奏とは少し異なった緊張感や集中力が必要だったかと思われますが、その中でも皆それぞれが個性を十分に発揮していました。このように多くの方の演奏を続けて聴いて、最も個性を感じるのは音色ではないでしょうか。今回も、本当に皆同じピアノを弾いているのかと思うほど、多彩な音が聴かれました。またロシアン・ピアノスクールということで、やはりラフマニノフをはじめロシア人作曲家の作品を演奏した方が多かったものの、他の国の作品を演奏した方ももちろん、このスクールでロシア的な伝統を学んだ成果が表れていたように思います。それぞれの受講生が、それぞれの曲に合わせて、色々な課題があるわけですが、たとえばフレージングの美しさや息の長さといったことは、多くの受講生にとって、今回の講師陣から刺激を受けたことだったのではないでしょうか。
素晴らしい講師陣に恵まれたこの講習を受講し、そしてそれを披露する機会を得たこの11人の若手演奏家には、この経験を活かし、さらなる活躍を期待しています!
〜プログラム〜
1.阿見 真依子
ベートーヴェン:ピアノソナタ第24番 嬰へ長調 Op.78より第1楽章
2.吉武 優
ショパン:12の練習曲 Op.10-1、10-4
3.西尾 真実
スクリャービン:ピアノソナタ第3番 Op.23より第1楽章
4.花田 えり佳
ドビュッシー:前奏曲集 第2集より 風変わりなラヴィーヌ将軍
5.佐野 主聞
ドビュッシー:映像 第2集より 金の魚
6.坂本 彩
ラフマニノフ:前奏曲 変ロ長調 Op.23-2
7.尾沢 瑞樹
ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」より 変ホ短調 Op.39-5
8.今田 篤
ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.36(1931年版)より第3楽章
9.前山 仁美
ハイドン:ピアノソナタ第39番 Hob.XVI/24 より 第2・3楽章
10.小樋井 麻由実
リャードフ:前奏曲 Op.57-1
11.伊藤 ゆりあ
プロコフィエフ:ロミオとジュリエット Op.75より マキューシュオ
ロシアンスクールフォトギャラリー
ロシアンスクール開催初日。先生方のご挨拶
講師演奏
修了式
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