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 ホーム(ニュース)トピックス > 2008年 > 上原由記音さんのCDがレコード芸術誌で「特選盤」に選ばれました

●上原由記音さんのCD「アルベニス:ピアノ作品集vol.2」が
レコード芸術誌で「特選盤」に選ばれました!

 http://www.kojimarokuon.com/release0802.html 

【レコード芸術】誌評 【特選】 2008年3月号

先年発表された「第1集」---全体では「第4集」まで予定していると聞く---において、従来よりいっそう深められた作品への洞察、各楽曲に対する表現技術上の洗練を示した゛アルベニス弾き゛上原 由記音であるが、ここに聴く「第2集」の出来映えも、うれしいことに引きつづきすばらしい。初めから、ともすれば堅すぎたり、あるいは逆に弾き崩されたりが目立つ組曲《スペインの歌》を、彼女はしっかりと格調をもって、しかも彼女の魅力である機微に触れた間やルバートの美学、リズムの゛乗り゛の美学をわきまえながら弾き進める。急がぬいっぽう、緊張感を失わないテンポ、アゴーギクの呼吸もよい。この集成において彼女は《インベリア》に全4集(3曲ずつ)をつづけて録(い)れるのではなく各4枚に1集ずつ振り分けて収めるという方法をとるが、この大作を初・中期の大いに人好きのする作品と併せ聴かせることにより、アルベニスの理解者、愛好者を増やしたいとの願いを込めて、賢いやりかたである。ほかに言うならばリストによる同名曲のいっそう正統的なヴァージョン(?)とも表現できそうな《スペイン狂詩曲》、めったに録音がないソルツィーコ(バスク地方の5拍子をとる舞曲)《木の下で》、ソナタ第5番よりの<雄鶏のメヌエット>、可憐な<パバーナ>(《12の性格的小品集》より)などが変化を添え、アルベニスならではの情趣に満ちた世界を溌剌と、そしてしみじみと味わわせる。《イベリア》(今回は第1集)で聴かせる作品者自筆譜の深究も含め、国際的にも価値高い成果であろう。

 濱田滋郎 Jiro Hamada

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