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●ロシアン・ピアノスクール in 東京 2018 開催レポート
【受講生選抜演奏会】
8/19(日)
15:00開演 ※14:30開場 
受講生の中から講師によって選ばれた数名による演奏会
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

 

  

 毎年恒例の「ロシアン・ピアノスクール in 東京」が今年も8月12日から19日まで、カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」で行われました。講師はお馴染みのロシアの伝統を受け継ぐモスクワ音楽院のアンドレイ・ピサレフとパーヴェル・ネルセシヤンの両教授です。厳正な審査を通過した全国からの20名とモスクワ音楽院の学生1名の計21名の受講生は、期間中、個人レッスンの他に両教授からそれぞれ1回ずつ、計2回の公開レッスンを受けました。

 この受講生の中から2人の講師によって8名が最終日の受講生選抜演奏会のメンバーに選ばれましたが、長瀬賢弘さん、秋山紗穂さん、古海行子さんの3名は都合により出演しませんでしたので、選抜演奏会は5名の受講生によって行われました。

 最初に登場したのは、海外留学中の進藤実優さん。曲はリスト/ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調。トップ・バッターのせいかやや気負いも感じられましたが、しっかりとしたテクニックでリズム感、テンポ感も良く、歯切れの良い演奏で、この名曲を楽しく聴かせてくれました。

 次は大学4年生の川地咲由里さん。曲はラヴェル/「鏡」より『蛾』。この曲は5曲からなる「鏡」の1曲目で、詩人のレオン=ポール・ファルグの詩の一節からインスピレーションを得たようです。『蛾』の羽ばたきを思わせる細かい音の動きから始まり、これが全篇に出てきます。この動きをとても上手く表現していて、まさに『蛾』が夜に灯りを求めてひらひらと舞う様子が伺えました。但しこの『蛾』は、ファルグの詩では『夜の蝶』と言われるある種の女性を意味しているようです。

 3番目は海外留学中の横井舞菜さん。曲はドビュッシー/喜びの島。この曲は、ヴァトーの絵画「シテール島への巡礼」に着想を得たと言われていますが、ドビュッシー最後の妻エンマとの結婚前の愛の逃避行の喜びを描いた、とも言われています。ドビュッシー特有の響きを持って弾いた横井さんの演奏から、ドビュッシー自身のこの喜び、心が浮き立つ様子が感じられました。

 4番目は大学院2年の板東沙耶香さん。曲はスクリャービン/24のプレリュード Op.11より第1〜6番です。スクリャービン初期の曲なので、後の神秘和音のような曲とは違って、音がクリアな作品です。板東さんの、初期のスクリャービンらしい演奏から、どこか清々しい雰囲気が感じられました。

 最後はモスクワ音楽院在学中の学生、Andrey Anokhinさん。曲はスクリャービン/ピアノソナタ 第3番 嬰ヘ短調 Op.23。この曲はネルセシヤン教授の公開レッスンの受講曲でしたが、ここでは非常にしっかりしたテクニックで、見事な演奏を披露してくれました。

 今回は出演しなかった3名の受講生の演奏も聴いてみたかったと思えるコンサートでした。

(K.Y.)

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