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●ロシアン・ピアノスクール in 東京 2018 開催レポート
【講師模範演奏】
 
8/15(水)
19:00開演 アンドレイ・ピサレフ教授
会場:
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

 8月12日から8日間開催されるロシアン・ピアノスクールin東京。本日15日はアンドレイ・ピサレフ氏による講師模範演奏が行われました。アンドレイ・ピサレフ氏はチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院でピアノ科教授であり、その卓越した音楽性で数々の受賞歴を持つピアニストです。

 今回のプログラムはベートーヴェンの有名な三大ソナタ「悲愴」、「月光」、「熱情」で構成されており、まずピアノソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」が演奏されました。始めの和音は体にまで振動が伝わってくるような力強い掴み、その次に続くp(ピアノ)の部分との対比が美しく、曲を通して現れるディナーミクの対比が予感されました。「悲愴」というタイトルのもつ重々しさを、鋭い打鍵、引き締まった音で表現されていました。

次に演奏されたのはピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27−2「月光」。第一楽章では3連符が途切れなく繊細に奏され、その上に美しい旋律が浮かびます。p(ピアノ)ながらに深く響く左手が印象的で、音量によって音色を変えるのではない、音そのものに耳が研ぎ澄まされる演奏でした。第一楽章の3連符を展開させた急速なアルペッジョが特徴的な第三楽章ではコーダまで莫大なエネルギーが放たれていました。

 ベートーヴェン中期の最高傑作としても名高いピアノソナタ第23番へ短調作品57「熱情」は「悲愴」、「月光」に増して大きなスケールが感じられました。幅広い音域・強弱で演奏されダイナミック、張り詰めた雰囲気の第一楽章、緩やかで落ち着いた第二楽章を経て、切れ間なく第三楽章へと突入します。第三楽章は終始情熱的で、ホール全体が振動しているようでした。素早い打鍵による音一粒一粒の重みが連なって、普段コンサートでもなかなか耳にすることができないほどの迫力がありました。

 アンコールにはショパンのワルツ第9番と練習曲作品10−12「革命のエチュード」が演奏され、ベートーヴェンから一変したショパンの響きでコンサートは締めくくられました。

(W.T.)

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