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●ロシアン・ピアノスクール in 東京 2017 Russian Piano School in Tokyo
ロシアの伝統を受け継ぐ教授達によるピアノ・マスタークラス 〜夢の扉を拓く8日間〜
2017年8月11日(金)〜8月18日(金)
会場:カワイ表参道 〈東京メトロ表参道駅A1出口徒歩1分〉
主催/カワイ音楽振興会
【受講生選抜演奏会】開催レポート ☆受講生選抜演奏会のプログラムはこちらから → PDF
8/18(金)18:30開演 ※18:15開場8日間にわたって開催された「ロシアン・ピアノスクール in 東京 2017」ファイナルのイベントは、受講生選抜演奏会。講師により、全受講生24名の中から直々に選抜された7名の受講生による栄誉ある演奏会です。
ピアノスクールの期間中、受講生達は各々複数の楽曲を課題に、両教授から公開レッスンと個人レッスンをじっくりと受け、多くのことを学びました。その成果が最終の演奏会でどのような形となって表れるのか、楽しみな場でもあります。
最初の演奏者は、今井梨緒さん(大学1年)。曲目:ハイドン「ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Hob.XVI-46」より第1楽章。誠実で丁寧な演奏がとても印象的でした。
続いて、秋山紗穂さん(大学2年)。曲目:ブラームス「ピアノ・ソナタ 第3番 Op.5」より第1楽章。力強さと厚みのある響きへの挑戦、情感豊かなブラームスでした。
和田華音さん(大学3年)。曲目:ショパン「舟歌 嬰へ長調 Op.60」。まろやかで、優しい心に満ちた演奏でした。
前川由依さん(大学2年)。曲目:プロコフィエフ「ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 Op.14」より第1楽章。素早くまわる指で速い展開、ロマンティックな演奏でした。
鈴木美穂さん(大学院1年)。曲目:スクリアビン「プレリュード ロ長調 Op.11-11」、同「ワルツ変イ長調Op.38」。甘美な抒情、暖かな音色で、夢想的なワルツは間合いまで素敵でした。
石澤優花さん(大学院修了)。曲目:グラナドス「ゴイェスカス」より「愛の言葉」。スペイン音楽らしい大らかな明るさと複雑さ、超絶技巧、盛大なクライマックスに至るまで見事な展開でした。
ラストを飾るのは、Igor Androsovさん(国立モスクワ音楽院)。曲目:チャイコフスキー「ロシア風スケルツォ Op.1」。安定したテンポ感と冷静さの一方で、聴く人を惹き付ける魅力と迫力を十二分に感じさせる、素晴らしい演奏でした。
以上、すべてのプログラムを終え、最後は7名全員が舞台に横一列に並んでのご挨拶です。達成感と安堵の笑顔。若きピアニスト達の奮闘ぶりに、暖かな拍手が贈られました。この貴重な経験が、大きな飛躍へとつながりますように。今年も実り豊かな「ロシアン・ピアノスクール」となりました。
(H.A.)
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