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●講師模範演奏
パーヴェル・ネルセシヤン ピアノリサイタル 開催レポート
2014年8月10日（日） 19:00開演 開場18：30
会場：カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
ロシアン・ピアノスクール in東京２日目。午前午後とレッスンが行われた後、講師のパーヴェル・ネルセシヤン先生のリサイタルが開催されました。チケットは前売りの段階で完売し、会場は受講生の方々をはじめとする多くのお客様で満席となりました。
この日演奏してくださった曲目は、プロコフィエフ《４つの小品》Op.32とチャイコフスキー《子供のためのアルバム−24のやさしい小品−》Op.39です。あらゆる音色を自在に操り、それぞれの作品が持つ世界観を的確に表現されておりました。筆者の印象に残ったのはチャイコフスキーです。〈ママ〉や〈おもちゃの兵隊の行進〉などの純粋で可愛らしい曲から〈カマーリンスカヤ〉や〈ナポリの歌〉などの民俗的な曲まで、音程や和声、リズムなどの微細な変化を大切にされながら一曲一曲の性格を丁寧に表現されておりました。シンプルながらもこの作品の持つ奥深さと完成度の高さを改めて実感いたしました。
鳴り止まない拍手に応え、アンコールにチャイコフスキーの《遮られた夢》、《ユモレスク》、《松雪草》の３曲を披露してくださり、短いひとときでしたが、大変充実したリサイタルとなりました。
(K.S)
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