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●ロシアン・ピアノスクール in 東京 2013 Russian Piano School in Tokyo
ロシアの伝統を受け継ぐ教授達によるピアノ・マスタークラス 〜夢に近づく8日間〜
●講師コンサート
8/13(火)
 19:00開演 開場18:30
アンドレイ・ピサレフ ピアノリサイタル 開催レポート 

  

 「ロシアン・ピアノスクール in 東京」の季節が今年もやってまいりました。この夏も国立モスクワ音楽院ピアノ科から2名の講師をお迎えし、事前の審査によって選抜された俊英たちへの熱いレッスンが繰り広げられています。11日に行われた講師パーヴェル・ネルセシヤン教授のリサイタルに引き続き、本日はアンドレイ・ピサレフ教授によるリサイタルが開催されました。会場のパウゼはマスタークラスの受講生・聴講生の方々をはじめ、大勢のお客様で埋め尽くされ、白熱した雰囲気に。若い方々のきらきらした眼差しが印象的でした。

 最初に演奏されたのはチャイコフスキーの《グランドソナタ ト長調 Op.37 》。まずは楽器から引き出される響きそのものの豊かさ、自然さに、耳をひきつけられます。作品の構造を引き立たせる、てらいのないオーソドックスな解釈からは、みずからの音楽に対するピサレフ教授のゆるぎない確信が見て取れました。つづくラフマニノフの《練習曲「音の絵」Op.33》では、技術的難度を微塵も感じさせることなく、「絵画的練習曲フudes-tableaux」とのタイトルにふさわしい各作品の多彩な表情が浮き彫りにされました。ダイナミックさと抒情性を兼ね備えたその卓越した表現力は、まさに「ロシア・ピアニズム」と呼ばれるものの神髄ともいえるのではないでしょうか。

 アンコールには同じくラフマニノフの《前奏曲集》から、有名なOp. 32-12とOp. 23-5の2曲が取り上げられ、会場からは熱のこもった長い拍手が送られました。

(N.J.)

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