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 ホーム(ニュース)根津理恵子のポーランド通信第5回「キケンな美味」

第5回「キケンな美味」

 

乳製品の質が良いポーランドでは、スープからデザートまでお料理のほとんどにバターやクリームがたっぷり使われます。そのうえラードも多用するので、とーーーっても高カロリー!!!
特に日本食に慣れ親しんでいる私たちの胃には大きな負担です。
それでも、ときどき無性にこってり濃厚なポーランド料理が食べたくなる!!

ポーランド・スタイルのパンケーキ。
中にカッテージチーズが入っています。生クリーム添え!

そんな時、必ず候補に上がるのが「ピエロギ」と「ゴロンカ」です。

「ピエロギ」はポーランド版餃子ですが、餃子よりも皮が分厚くモチモチ。具も様々で、チーズ、お肉、キャベツ、きのこ、甘い果物やチョコレートなど、ファンタジーに溢れています。
調理方法は餃子と同じく、ゆで、焼き、揚げの3種類ですが、作りたてのフレッシュなうちは茹でるのがオススメ。
それだけなら大して重くないのですが、ここからが大変。
山盛りのバターをのっけて溶かしながら、カリカリに炒めたベーコンとその脂をたっぷりかけて、果物入りのものにはお砂糖と生クリームを添えて、と「危険なおいしさ」へ見事に変身!
結構なボリュームでサーブされるにも関わらず、「前菜」扱いでお値段もお手ごろなので、学生を中心に人気の高いお料理です。
またカトリックの国なので、金曜日にお肉を召し上がらない方が多く、“金曜のランチ”にはお肉入り以外のピエロギ(主に甘いもの)が活躍しています。

豚のもも周辺の肉を丸ごと焼いて、骨付きでドーンと登場する「ゴロンカ」。
ハマった留学生は、体重5キロ増は覚悟!と言われます。
あぶらの乗ったお肉と香ばしく焼けた皮のおいしいこと!!!西洋ワサビやマスタードをたっぷり添えて豪快にほおばると満面の笑みが!
あまりにすごいボリュームなので、一つを3人で分けてちょうど良いくらい。
間違って一人で一つを注文しようものなら、きっと一年はお肉を食べなくてもいい、否、見たくもなくなるはずです!(笑)
寒い時期に食べたくなる料理の筆頭で、クリスマス前後のゴロンカ専門店は予約でいっぱいになります。

いくらおいしいと言われても、この季節にゴロンカはまだちょっと暑苦しいでしょうか・・・。
では、さっぱりとお口直し。

前にも書いたように乳製品がおいしいポーランドでは、アイスクリームが一年中大人気。濃厚なクリーム味からさっぱりしたミルク味やシャーベットまでバラエティーに富んでいて、中には100種類ぐらい並んでいるお店もあり、そんな中から1つや2つ選ぶのは拷問に近いです(笑)。

他にもデザート類はわりと充実していて、クレープ、パンケーキ、チーズケーキ、アップルパイなどが、アイスクリームと生クリーム付きで出てきます。
でもデザートだからと侮っているとこれまた「ゴロンカサイズ」で現れますので、くれぐれもご注意を!(笑)

 

「ゴロンカサイズ」のアップルパイ!
アイスクリーム+バニラソー スで危険なおいしさ

おいしいものを堪能できるって幸せなことです♪
おいしい食事は健康の源ですね!
・ ・え? け ん こ う・・・?

 

次回はこちら

 

 


 掲載元:「あんさんぶる」2006年9月号より転載。(あんさんぶる編集室に転載許可済み)
あんさんぶる編集室(
カワイ音楽教育研究会 機関誌)に無断で転載することを禁止します。

 

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