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 ホーム(ニュース)根津理恵子のポーランド通信第4回「大らか?ズボラ?」

第4回「大らか?ズボラ?」

 

 先月号ではポーランドにおけるコンサートでのハプニングをご紹介しましたが、今月は日常生活編!

 ポーランド(に限らずヨーロッパ諸国だと思いますが)の夏休みは、人々だけでなく建物も「リフレッシュ」したいシーズン。厳しい冬がやって来る前に何としても快適な建物に、と必死!!なので7月に入ると一斉にコンサートホールやオペラハウスや博物館、一般家庭も揃って補修や改築を始めます。

 特に一般家庭においては補修以外にも、最新の設備を取り入れたりデザインも斬新であったりと、かなりがんばって凝った改築をする家庭が増えているようです。
 しかしいざ工事が始まってみると、あれれ??え・・?お仕事がずいぶんと大雑把でいらっしゃる。
(以下、私の実体験。)
扉と枠の大きさが全然合っていなくてドアが開閉不可能ですけど。・・・

これが疑惑のMy Room。改築したてでカーテンもまだない時の写真ですが、
パッと見は白を基調としたおしゃれで広々とした部屋です。
が、じつは・・・(本文ご参照)

壁と床が接する所に張る幅木が完全に浮いていて全く意味を成してませんけど。
・・・・・
 その他いろいろなところがすき間だらけ、よってムシ(主にクモ)が大量不法侵入。ギャー!!!!!
 そのうえ、工事が終わってしばらく経った部屋のロフト部分に、ゴミの山発見!
 どうやら大工さんたちが残していったものらしい。

・・・・・・・(苦笑)

夏に観光客で溢れるポーランド北部の都市グダンスクの旧市庁舎。
一番上まで登って眺めた景色は最高でした!!

 また、博物館やホテル等の改装工事の場合は何といっても「仕事が遅い!」んです。
 ワルシャワ中心部にある某ホテルは、2005年のショパンコンクールに向けて2年も前から工事を始めたにも関わらず、結局コンクールがとっくに終わった今でもまだ終了していません。(同じような話はアテネオリンピックでも聞きましたが。)
 工事をしながら迎えてしまったコンクール期間中にも宿泊は可能で多数のお客様が泊まられたようなのですが、エレベーターの故障騒ぎもあったとか。おそろしいですよね!

 もっとも、期日には忠実であっても、耐震偽装など後からいろんな問題があふれ出してくるどこかの国もありますからねぇ・・・!

 どっちもどっち?

  

次回はこちら

 

 


 掲載元:「あんさんぶる」2006年8月号より転載。(あんさんぶる編集室に転載許可済み)
あんさんぶる編集室(
カワイ音楽教育研究会 機関誌)に無断で転載することを禁止します。

 

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