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中井 正子 ツェルニー 100番練習曲 全曲講座 開催レポート
〜指導者と学習者のための活用法 楽しみながら学ぶ 全4回シリーズ〜
2022年4月15日(金) 〜7月22日(金) 10:30〜12:30
会場:
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」
第1回 2022年 4月15日(金)10:30〜12:30
      ♪練習曲 第1番〜第36番 

4月15日(金)中井正子先生による「ツェルニー100番練習曲 全曲講座 第1回」が開催されました。

先ず初めに、ツェルニーはベートーヴェンの弟子、リストの先生でもあり、100番練習曲は、音楽的な要素が沢山詰まっており、音楽的な表現をするには、音楽的なテクニックが必要。
教則本の中だけに縛られずに、何のための教則本・何のためのテクニック・何のための勉強なのか
〜つまり、ベートーヴェンやモーツァルト、もしくはショパンやリストの曲を上手に弾けるようになるための練習曲である〜
ツェルニーで音楽的な表現を学んでいきましょうというのが今回の講座ですとお話がありました。

今回は、第1番〜第36番を取り上げます。
早速、第1番から見ていきます。

第1番では、
調整・拍子・速度記号をよく見ましょう。
フレージングにも気をつけます。
4小節→4小節→8小節のクラシック曲の基本となるスタイルで書かれている。
繰り返しの後は、最初と違えて演奏する等、第1番から音楽的な表現のポイントが沢山出てきます。

第2番、拍感をもつ練習。
反復音の弾き方=同じに弾かず、一つずつの音にニュアンスが必要。
何も指示が書いていない箇所こそ、様々な表現が出来る。
スタッカートが書いてある所と書いていない所の表現の違い。

第3番、左手のレガート、右手はスケールの手始めとなる練習。
第4番、アンダンティーノの意味の捉え方。
「アンダンテ」を楽譜によっては「ゆっくりと」と表記している場合もあるが、「アンダンテ」は「歩く速さで」である事から、例えばモーツァルトの作品では、前へ進むという意味になり、決して「ゆっくり」ではないこと。
「アンダンティーノ」は、「アンダンテよりも少し早く」となる。
3度の重音を弾くときは、ソプラノを出すのは勿論のこと、ソプラノ側に重みをかけて演奏する。
その際に支えがの出来ていないとバランスのとれた美しい音にはならない。
5の指のコブの筋肉を意識して支えるようにする。
音を繋げて演奏する際の手首の使い方のポイント。
などなど第4番まででもここに書ききれないほど、演奏表現に不可欠な沢山のエッセンスを教えて頂きました。

最後に中井先生より、ツェルニー100番練習曲は、1曲ごとが短いので、一つの同じ練習曲をずっと練習することも大切ですが、
複数の曲を練習することで同時に様々なテクニックを身につけることが出来ますとお話頂きました。

あっという間の2時間…今回もとても中身の濃いお時間となりました。

次回は、5月13日(金)に第2回 第37番〜第61番 を開催致します。
是非次回も続けてのご参加をお待ち致しております!

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