トップページ

コンサート情報

トピックス

概要

KMFミュージックフレンズ

CDメディア

リンク

 ホーム(ニュース) > 公開講座シリーズ > P・ドゥヴァイヨン公開講座 > 開催レポート

パスカル・ドゥヴァイヨン 教授の
『 ドビュッシー:前奏曲集全曲 公開講座( 全6回)』開催レポート
会場:カワイ表参道 コンサートサロン パウゼ
第6回 2019年2月26日(火)
第2集 8番 オンディーヌ、第2集 11番 交代する三度

第1集 6番 雪の上の足跡、第2集 12番 花火
※ムジカノーヴァ誌5・6・7月号掲載の内容に沿って

 

 ピアニスト・指導者、パスカル・ドゥヴァイヨン教授によるドビュッシー講座が開催されました。シリーズ最終回となったこの日の題材は、《前奏曲集》第1集の〈雪の上の足跡〉、第2集からは〈オンディーヌ〉〈交代する三度〉〈花火〉の全4曲。ドゥヴァイヨン教授の演奏後、各曲に対する解釈、効果的な練習法など実演を交えた解説がなされました。

 レクチャーでは折に触れて“指先で伝える”というフレーズを使用されました。「ピアノは一度音を出すと、基本的に音色は変えられません。打鍵のタイミングを誤れば音は空間に広がらず、表情も奪われ、音楽も伝わらないものになってしまいます。」正しい打鍵は音の伸び、さらには表情に繋がります。音を事前に思い描き、それを指が自然と作り出せるようになることが理想だと話されました。

 また、ペダルの扱いについても時間をかけて解説されました。ドビュッシーは“すべてのハーモニーがはっきり聴こえること”にこだわって教えていたというエピソードを紹介。「ペダルは作曲家・作品を問わず、理想の音を出すための材料に過ぎません。ペダルを多く、適当に踏んでいる演奏に接しますが、ハーモニーの変化が聴こえないのは問題です。」ペダル記号が書き加えられた楽譜を使う場合は指示通りではなく“耳で踏む”、耳での調整が大切だと繰り返されました。

 ドビュッシー講座はこの日が最後でしたが、新シリーズ『一度は勉強しておきたいピアノ作品』が秋よりスタートします。シューマン(9月)、ベートーヴェン(11月)、ショパン(2020年2月)、3名の作曲家に対する学習法を解説される予定です。2回目以降に取り上げる曲目は、聴講者のアンケート結果を参考に決定されます。

(R.K.)

 ホーム(ニュース) > 公開講座シリーズ > P・ドゥヴァイヨン公開講座 > 開催レポート