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ピアニスト 田崎悦子 大人のためのピアノ・マスタークラス 開催レポート
Joy of Music 40+ Vol.8 
“田崎マジック”と呼ばれる2回のレッスンによって驚くべき変化が!!
第2回 2016年10月27日(木)10:00開場 10:30〜12:30 
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

  

 世界的ピアニストとして国内外でご活躍の田崎悦子先生による『大人のためのピアノ・マスタークラス Joy of Music 40+』。シリーズ第8回目、2回セットのレッスンのうちの2回目です。

 最初の受講生は清原聖子さん。曲目は、ショパンのノクターン作品72の1とブラームスの3つの間奏曲より作品117の1です。前回と比べ「テンポ感が良くなって、響きが良くなった!」と田崎先生。

 ショパンから見ていきます。第2小節〜第5小節のフレーズをひとつのものとして歌うために、テンポを遅く取りすぎないようにすることが肝要。第16小節から始まるクレッシェンドはフォルテに向けて階段を昇るように進めると良いとのこと。第23小節からの右手三度の重音を丁寧に感じること。といった指摘がありました。

 ブラームスでは、第21小節からの死を意識している場面でのテンポが速くならないように、第38小節からの右手は羽のようなタッチで“天国”の感じを表す、というアドバイスがありました。

 続いての受講生は西澤真奈美さん。曲目はショパンの英雄ポロネーズです。「メインテーマへの盛り上がりが特に良くなった」との言葉の後、細かいアドバイスが続きます。

 第1、第5、第11小節に出てくる右手の四度の和音はゆっくり丁寧にさらっていくこと。重音については、第31小節からの右手メロディーや第172小節などでも同じです。三和音の場合でも、メロディーを意識すること。そのメロディーがオクターブである場合はオクターブを意識してから内声を添える感じにすること。そうすることで重音がきれいに響くということです。また、第129小節からの右手メロディーは、音を粘らせないでクリアに響かせると良いとのことでした。

 最後の受講生は児子弥生さん。曲目はショパンの舟歌です。「手首の柔らかさを意識して練習しました」と児子さん。部分的に弾くとうまくいくのに通して弾くとうまくいかないという悩みに、「動物的な身体の心地よさを大事にしてみては?」と田崎先生。ショパンの楽曲は、少しのテンポの揺らぎは許されるので、細かい重音の部分などは丁寧に弾くように心がけるのが良いとのこと。たとえば、第14小節や第15小節などに出てくる右手の六度の重音は手首を使ってあせらずにレガートをつけるように。第60小節の右手の重音も耳でよく聴いてレガートを、ということでした。

 前回と比べ、変化の見られた3人の受講生たち。音の広がりがぐんと良くなったのが印象的でした。  

 (K.A)

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