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高橋千佳子先生の フォルマシオン・ミュジカル 開催レポート
〜今日から実践!ソルフェージュ指導法講座 第2弾〜
「チェルニーから学ぶ!!」
<第4回> 2016年9月21日(水)
♪チェルニー 40 番 Op.299
「100 のやさしいレクリエーション」第79 番〜 89 番 

 

 ピアノ学習者なら誰でも学ぶチェルニーの練習曲をソルフェージュの教材に、読譜力の向上や理論、音楽史など総合的に学んでいく『高橋千佳子先生のフォルマシオン・ミュジカル』。第4回目は《チェルニー40番》と、高橋先生が解説を担当された《チェルニー100のやさしいレクリエーション》を使用した講座です。

 まずは《40番》。3度(10度)の和音で平行に動く曲、I・V・IVのシンプルな和音を使ったもの、ゼクエンツ、フレーズの付け方と、《40番》のなかに多く出現するドッペルドミナントの5種に曲を分類した一覧が配布され、それをもとに曲を見ていきます。チェルニーの《100番》や《30番》と違い、《40番》になると1曲が長くなり、技術がより求められる練習曲です。これらの分類をもとに、和音のからくりや響きなど、作品の構造を先に理解していると、その曲により早く慣れることができそうです。新しい曲を学び始める前の導入段階として、一助となる指導法でしょう。

 後半は《100のやさしいレクリエーション》を使ったレクチャーです。この曲集には18名の作曲家によるオペラ、民謡、国歌、交響曲などが、チェルニーの手でシンプルにピアノ用に編曲されたものが収められています。ベートーヴェンの交響曲第3番《英雄》やドニゼッティ《愛の妙薬》に、ウェーバー《魔弾の射手》などが並ぶ76〜87番を取り上げました。高橋先生による曲解説や、オペラの場合は映像も視聴しながら原曲についても知識を深めていきます。作品を歌えば、自然なフレーズやアーティキュレーションの付け方を学べます。

 高橋先生は「もし、なかなかエチュードが進まない生徒がいたら、耳から、そして目からヒントを与えてあげるのはひとつの手段」とおっしゃいます。今回の講座のようにソルフェージュを通じて和音やフレーズの作り方、曲の構造を鍵盤から離れて学ぶことも、エチュードに限らず、音楽には必要な勉強法だと感じました。

(R.K.)

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