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ピアニスト 田崎悦子 大人のためのピアノ・マスタークラス開催レポート
Joy of Music 40+ Vol.7 

“田崎マジック”と呼ばれる2回のレッスンによって驚くべき変化が!!
第1回 2016年4月8日(金)10:00開場 10:30〜12:30 

 

 

 世界的ピアニストとして国内外でご活躍の田崎悦子先生による『大人のためのピアノ・マスタークラスJoy of Music 40+』。シリーズ第7回目の今回は、2回セットのレッスンの うちの1回目です。

 最初の受講生はH松晶子さん。曲目は、シューベルトの即興曲作品142の3、ラフマニノフのプレリュード作品32の12、『楽興の時』作品16の4です。リピーターであるH松さんの演奏について田崎先生は「以前よりも音が豊かになった」と喜ばれたあと、細部を見ていきました。シューベルトの即興曲では、「一つのバリエーションが終わる際に『次が待っているから用意をしなくては』とあせりを感じさせてしまう終わり方をしないように。各バリエーションのキャラクターを大切に」との指摘がありました。この作品のようにアウフタクトで次のバリエーションが始まる時は切り替えが特に大事、とのこと。続けてラフマニノフの演奏となるH松さんに、「シューベルトとラフマニノフの人物像の違いをしっかり頭でイメージしてから、音を出すこと」とのアドバイスもされました。

 続いての受講生は一色久重子さん。曲目はショパンの幻想曲作品49です。家では楽しく弾けているが、こうした人前での演奏は「不安な気持ち」と言う一色さんに、田崎先生は「パッションが少し勝ってしまっているのかも」との指摘。「曲そのものを感じて弾くのも大事、それと同時に、客観的な耳で細かく検証しながら弾くのも大事」と、濃い練習を積み重ねることの大切さを説かれました。第116小節からのハーモニーを重ねていく部分では、和音は音を出す前に音を手で感じるように確認するのがいい方法だとのアドバイスもありました。

 最後の受講生は岸川薫さん。曲目はリストのハンガリー狂詩曲第6番です。出だし部分、裏拍のアクセントを効かせるようにとの指摘があり、リズムをはっきり弾くことで音そのものもきれいになりました。第6小節の付点のリズムは遊び心を持ちながら、第41小節の右手はピチカートのように歯切れのいいスタカートで、四声の和音を弾く時はソプラノ部分がメロディーを担うので4つの音を同じように鳴らさない、第86小節のメロディーは少しだけ頭を遅らせるとエキサイティング、第112小節のメロディーの増2度を効かせて、等の細かなアドバイスが続きます。「ペダルは書いてあるとおりに踏むのでなく、しっかり響きを聴きながら踏んで。ペダルを少し短めにするとリズムがはっきりする」との指摘もありました。

 次回は4月22日(金)に2回目のレッスンが行われます。

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