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パスカル・ドゥヴァイヨン 教授の
『ピアノと仲良くなれるテクニック講座』 シリーズ Vol.1 開催レポート
第3回 2016年3月17日(木)
会場:カワイ表参道 コンサートサロン パウゼ
テキスト 7-10章より(指、親指、音)

  

 フランスのピアニスト、パスカル・ドゥヴァイヨン教授による公開講座、「ピアノと仲良くなれるテクニック講座」シリーズVol.1の第3回が行われました。ドゥヴァイヨン教授の著作「ピアノと仲良くなれるテクニック講座」(音楽之友社刊)をテキストとして、毎回数章ずつ実演を交えて行われる大人気の講座です。通訳は、同書の訳者の村田理夏子さんでした。

 今回はテキストの第7章から第10章(指(前半)、親指、指(後半)、音)の内容を扱われました。ピアノを弾く上で要となる指の動かし方、仕組みについてユーモアを交えながら丁寧にご説明されました。

 指は音と体を繋ぐ役割を行うとても重要な機能を持ちながらも、多くの演奏家や学習者が最も痛めやすい繊細な器官であると注意されました。手の筋肉の専門医から筋肉の仕組みを教えてもらったというヴァイヨン教授は、筋肉をつけるためのエクササイズとして、テニスボールを握る練習や、片手で新聞紙を丸める練習といった身近で効果的な方法を紹介されました。これによって初学者でも上級者でも、無理なく無駄なく偏りなく筋肉を着実に鍛えることができる練習方法で、特に指の筋肉に自信がない方は実践してほしいとのことでした。

 親指に関しては、打鍵するときに力を入れるのでなく、親指から小指のアーチを常に作ると、筋肉が凝らずに様々な音色を出すことができると仰いました。親指の第二関節から動かすことも、打鍵の重要なテクニックとして挙げられました。このアーチをしっかり作っておけば、関節がへこんだり、潰れた形になりにくいそうです。親指のエクササイズとしては、親指だけで打鍵して緩める動きをゆっくり繰り返すを挙げられました。このエクササイズでは動かし続けるのではなく、何回か一連の動きのあとにしっかり休めることもポイントとして挙げられました。

 講座の出席者からの質問へも丁寧にお答えされながら、指の練習方法、音と指の関係についてじっくりと学ぶとても貴重な機会となりました。

 次回は2016年10月25日(火)、テキストの第11・12・13・16章(レガート、スタッカート、装飾音、連打)を扱われる予定です。

(M.H.)

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