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音楽誌「ムジカノーヴァ」でお馴染み
高橋千佳子先生の フォルマシオン・ミュジカル 開催レポート
〜今日から実践!ソルフェージュ指導法講座〜
<第3回> 2015年 7月28日(火)
♪カバレフスキー/こどものためのピアノ小曲集 Op.27より
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン パウゼ 10:00開場 10:30開講

 

 7月28日カワイ表参道コンサートサロンパウゼに於いて「高橋千佳子先生 フォルマシオン・ミュジカル〜今日から実践!ソルフェージュ指導法講座〜」が開催されました。暑い盛りの時期でしたが多くのピアノ・ソルフェージュの指導者の方々が足を運ばれ高橋先生の演奏を交えたレクチャーを学びました。パリでソルフェージュ教育の研鑽を積み、現在多くの音楽大学で教鞭をとられている高橋先生による、ピアノの入門教材を用いて、ソルフェージュの視点から教材を分析し指導法を考えていく講座です。全6回シリーズのうち今回は3回目で、カバレフスキー作曲「こどものためのピアノ小品集Op.27」を教材として扱われました。

 日本ではあまり馴染みのない作曲家であるカバレフスキーがどのような時代を過ごしてきたのかを、歴史の話を交え具体的にイメージが湧くように仰いました。

 さて、「古典的なカデンツを物足りないと感じるようになった生徒さん達のため」の教材として、シンプルな三和音を用いて様々な音の繋がり方を楽しむ方法として、和音の種類や展開形のしくみを軸にお話しされました。

 従来の和声法を飛び出し、ジャズのブルーノートや黒鍵の多い調性、変化和音に至るまでカバレフスキーの機転の効いた様々な和音の成り立ちや響きをご説明されました。和音の話だけでは「5分でもじっと座るのが大変な子供達」を飽きさせないためにも、和音の響きの面白さを耳と声と体を使って実感する多くの実践的な方法を教えていただきました。和音の展開形をリズミカルに、先生と生徒と早口言葉のゲームのように言う方法や、和音の動きを連弾をして感じ取る方法など、いかにピアノに対して魅力を感じ興味を持って学んでいくかという点で大いに学びとなりました。

 また印象に残っている先生のお言葉に「弾く時だけでなく歌っている時も楽しい音か悲しい音か考える」があります。1フレーズ歌うだけであっても、音のイメージや方向性をもたせることの重要性と、生徒にお手本を見せることへの真剣な姿勢に感銘を受けました。

 次回の講座は「ソナチネアルバム」が題材となっています。これからピアノを弾く楽しみを広げていく生徒さんにとって、このソナチネは大きな鍵となる存在だと思います。高橋先生がどのようなアプローチをなさるのか楽しみにしております。

(M.H.)

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