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ピアニスト 田崎悦子 大人のためのピアノ・マスタークラス 開催レポート
Joy of Music 40+ Vol.5 
第1回 2015年2月13日(金)10:00開場 10:30〜12:30 

 

 

 「自分の好きな曲を自由に演奏できたら……。」そう思う気持ちは、ピアノを始めたばかりの子どもも、大人も同じです。ピアニスト、田崎悦子さんによるレッスンシリーズの第5回目は、今回も“大人”の方々を対象とし、公募(応募時に録音を提出)で選ばれた3名の受講生がご自身の選んだ作品で指導を受けました。

 清水知子さんはリストの〈献呈〉を、股木裕美子さんはショパンのバラード第1番。そして、加治あけみさんはリストのペトラルカのソネット104番をそれぞれ題材として持ち寄りました。受講生3名のプロフィールはさまざまですが、聴きごたえのある曲が並んでいます。

 レッスンでは時には先生が弾いて聴かせてくださったり、声部を分けて2名で演奏することもありましたが、言葉でのアドバイスも大きなものでした。受講生の集中力も伴い、その演奏の変化はすぐに感じ取れるほどです。〈献呈〉で「両手が愛に満ちているように」と言えば、身体をしなやかに使うことでより温かみのある演奏になり、バラードでは「ショパンに打楽器の場所はない」など、わかりやすい助言で演奏者の中に眠っていた音楽的魅力が引き出されていきました。

「出てきた音で演奏するのではなく、考えられた音で音楽をつくる」。これはレッスン中に田崎さんがおっしゃった、印象深い言葉です。普段は音楽大学で専門的にピアノ演奏を学ぶ学生を指導されていますが、本マスタークラスでは、学生の情熱とはまた違うものを感じると言います。アドバイスを受け“考えられた音”での演奏を聴いた先生は、「感極まっちゃったわね!」とおっしゃったほど、心に響くものでした。

 2月27日には同じ受講生と作品で、再度開催されます。「言葉で的確に教える」術を学ばれたいピアノ講師の方々にも適した講座です。短時間の集中したレッスンでも上達した3名。次回、さらに豊かになった音楽を聴きに行かれてはいかがでしょうか。

(R.K.)

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