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ピアニスト 田崎悦子 大人のためのピアノ・マスタークラス開催レポート
Joy of Music 40+ 
第2回 2013年9月24日(火)10:00開場 10:30〜12:30 
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

 

 

  田崎悦子先生による大人のためのピアノ・マスタークラス、「Joy of Music 40+」。前回(9月10日)のレッスンでは、先生の温かくも本質を突いたアドヴァイスを通じて、受講生の方一人一人の自然な音楽性や感性が美しく花開い ていくのを目の当たりにしました。2週間を経て、3名の受講生の演奏はさらにどのように変化したのでしょうか?

  シューベルトの即興曲に取り組まれた1人目の受講生、霜浦百合子さんは、この日も先生の「マジック」を感じながら演奏されたとのこと。前回よりも細部の表 現に一層磨きのかかった、情感豊かな音楽を聴かせてくださいました。こんなに(表現を)やったらオーバーではないかしら、と心配気味の霜浦さんでしたが、 田崎先生はもっとやってもいいぐらいだとおっしゃり、聴き手に伝わる演奏をするという意識の大切さを強調されていました。

  ショパンのマズルカを演奏された次のd松晶子さんは、2週間のうちに驚くほどの変化を遂げていらっしゃいました。前回、田崎先生から少々身体が硬くなりが ちなことを指摘され、教わった「赤ちゃんを抱くような」腕のイメージを大切に練習されてきたという_松さん。とろけるような夢見心地の響き、心の敏感な部 分にそっと触れるような繊細で自由な表現が本当に素敵でした。

  最後は、ショパンとラフマニノフの難曲を見事に弾きこなし、田崎先生から「プロ顔負け」と絶賛された藤根知子さんです。持ち前のパッションと素晴らしい指 さばきはそのままに、強弱等がより客観的にコントロールされ、ぐっと洗練された印象でした。レッスンでは、「出てきた音でただ弾くのではなく、音を出す前 にどんな響きにしたいかをよく考えること」などの助言を中心に、作品の細部にわたった入念な仕上げがなされていきました。

 2時間余りの創造的で充実したマスタークラスの最後には、素晴らしいレッスンを展開された田崎先生と受講生の方々に、客席から惜しみない拍手が送られました。音楽するっていいな、と改めて実感させられた貴重なひと時となりました。

「Joy of Music 40+」、次回は来年の2月14日・28日に開催予定です。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

(N.J.)

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