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ピアニスト 田崎悦子 大人のためのピアノ・マスタークラス 開催レポート
Joy of Music 40+ 
第1回 2013年9月10日(火)10:00開場 10:30〜12:30 
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

 

 40 歳前後以上の方を対象とした田崎悦子先生のユニークなマスタークラス、「Joy of Music 40+」。ご好評をいただいた今年1月の講座に引き続き、今回が2度目の開催となります。多数の応募の中から受講生として選ばれたのは、霜浦 百合子さん、d松晶子さん、藤根知子さんの3名でした。9月10日・24日の2回にわたるレッスンを通して、「田崎マジック」は受講生や聴講生の皆さんに どんな変化をもたらすのでしょうか?

  最初にステージに登場したのは、今週末に古希のお誕生日を迎えるという霜浦さん。曲目は最近「はまっている」というシューベルトによる《即興曲 Op.142-1 ヘ短調》で、このマスタークラスで演奏することがご自分へのバースデー・プレゼントだそうです。霜浦さんの音楽への愛情が伝わってくるような温もりのある 演奏に、田崎先生もにっこり。「イメージの幅」を広げ、聴き手に伝わるより濃い表現ができるようにと、ひとつひとつ言葉を尽くして丁寧に説明しながら演奏 を導いていかれます。レッスンの終わりには、音全体が初めよりもずっとカラフルで立体的なものに変化。短い時間の中で、演奏される方ご自身の自発的な表現 を引き出していく田崎先生のパワーに感銘を受けました。

  次のd松さんが取り上げられたのは、ショパンの《マズルカ Op.59》(全3曲)。内面的な深さを要求されるという意味で、精神面でも大変「難しい」作品ですが、田崎先生が真っ先に助言されたのは、むしろ身体の こわばりを解くことでした。レッスンが進むにつれ、「少しずつ氷が溶けてきましたね」とのコメント。実際、身体の解放とともに、d松さんご自身の内側から 抒情的なものがあふれ出すのがはっきりと感じられ、思わずはっとさせられる瞬間が何度もありました。もとより、確かなテクニックで隅々までとても丁寧に演 奏されていた_松さん。レッスンを経て2週間後にどんな演奏を聴かせてくださるのか、とても楽しみです。

  最後の受講者、藤根さんは、ショパンの《ソナタ 第2番 Op.35 変ロ短調》より第1楽章とラフマニノフの《楽興の時 Op.16》 より第4番という難曲2曲に挑戦。パッションの漲る迫力ある演奏で、会場の空気を熱くします。積極的な表現が持ち味の藤根さんですが、田崎先生は、まず楽 譜をよく見て、書かれている通りの強弱で弾いてみて、とアドバイス。抑えるべきところを抑えて強弱にメリハリをつければ、ずっと強音で弾くよりも一層エキ サイティングな演奏になる、とのご指摘でした。つい弾き飛ばしてしまう急速なパッセージも、こまやかな抑揚を与えながら演奏していくことでずっと密度の濃 いものに。表現の幅を左右するちょっとした気づきの大切さを教えていただきました。

  受講生一人一人の個性に寄り添った的確なアドバイスと、客席で聴いている側の心をも開いてしまうレッスンの力、そして音楽の素晴らしさを改めて実感させら れた2時間。音楽や教育に携わる多くの方々に聴いていただきたい、素敵なマスタークラスでした。次回9月24日も、皆様のご来場を心よりお待ちしておりま す。

(N.J.)

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