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カワイコンサート NO.2361
青島 周平 ピアノリサイタル 開催レポート
2025年10月10日(金)18:30〜(開場 18:00)
会場:慶應義塾日吉キャンパス協生館藤原洋記念ホール
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2025年10月10日(金)、藤原洋記念ホールにて多くのコンサートやコンクールでご活躍されている若手ピアニストの青島周平さんをお迎えしてカワイコンサートが開催されました。
舞台に颯爽と登場した青島さん、華が感じられる姿もとても素敵で、どのような演奏を聴かせてくれるのかと期待感が高まりました。
初めにハイドンの♪ピアノ・ソナタ第59番変ホ長調Hob.XVI:49が演奏されました。
軽やかで澄んだ音色が会場中に広がり、すぐ演奏に引き込まれました。SK-EXから多彩な音色を響かせ上品に歌い上げる演奏が印象的でした。
次にブラームスの♪4つの小品Op.119を豊かな音色で演奏してくださいました。曲それぞれの特徴が活かされ、曲に込められたブラームスの思いが伝わるような演奏でした。難しいテクニックが必要とされる所も軽々と演奏されていて、青島さんの演奏に魅了されました。
プログラム後半はラヴェル作品で始まりました。♪鏡より「悲しい鳥達」「洋上の小舟」「道化師の朝の歌」の3曲が演奏され、美しさが光る音色が非常に素晴らしかったです。どんなに細かいパッセージも丁寧かつ鮮やかに演奏され、この曲でも青島さんの音楽性と技術力の素晴らしさを感じることができました。次に♪亡き王女のためのパヴァーヌが演奏され、美しいメロディが心に沁みて、ずっと聴いていたいという気持ちになりました。
プログラム最後はシューマンの♪謝肉祭「4つの音符による面白い情景」Op.9。この曲の面白さが見事に表現され、楽しさが伝わる演奏を聴かせてくださいました。とても人気の高い曲ですが、青島さんの演奏によって、また改めてそう感じる事ができました。
アンコール曲はラヴェルがハイドンの名(HAYDN)を音名に置き換え作曲した♪ハイドンの名によるメヌエットでした。本日のプログラムの『ハイドンの作品』『クララ・ヴィークの故郷である「ASCH」の街の音(A,S,C,H)が曲中に盛り込まれたシューマンの謝肉祭』『シューマンと深い繋がりがあるブラームスの作品』『ラヴェルの作品』全てが繋がる曲で、締めくくりに相応しく、また青島さんのユーモアも感じることができました。
どの作品も特徴が活かされた明瞭かつ丁寧な演奏で作曲家の意図が伝わりやすく、全てを楽しみながら聴くことができました。ピアノ指導者の私としては学びになることも多くあり、とても充実した時間となりました。
現在もエリザベート王妃音楽院にて研鑽を重ねられていて、今後益々のご活躍もとても楽しみです。地元、横浜出身の青島さんをカワイ横浜一同応援しております。
心地よく素敵な演奏をありがとうございました!
神奈川支店 ピアノ研修担当 川崎 美有紀
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