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カワイコンサート NO.2354
海老 彰子 ピアノリサイタル 開催レポート
2025年5月25日(日)13:30〜(開場 13:00)
会場:
新潟ユニゾンプラザ多目的ホール

5月の柔らかな雨がちょうど上がった土曜日の午後、新潟ユニゾンプラザ多目的ホールにて、海老彰子さんのコンサートが開催されました。海老さんは、パリと東京を拠点にグローバルに活躍されている本格実力派ピアニスト。そして数々の著名なコンクールの審査員も務められています。日本を代表するピアニストの演奏を心待ちにしているお客様の熱気で会場は包まれていました。

大きな拍手と共にステージに海老さんが登場されて、最初にご挨拶をしてくださいました。優しい声で、温かな人柄を感じさせる挨拶に、お客様の集中力が一気に高まります。

一曲目は、バッハのイタリア協奏曲です。「明るい気持ちを皆様にお届けしたく、前半はバッハとベートーヴェンを選びました。」と海老さんのメッセージにもありましたように、みずみずしい、生き生きとしたバッハで、一瞬にして心を掴まれた始まりでした。

続いてベートーヴェンのソナタ『ワルトシュタイン』です。エネルギーに満ち溢れていて、多彩な音色、豊かな表現に、交響曲を聴いているような気持ちになりました。改めて曲の素晴らしさを実感し、また海老さんの細やかで丁寧な解釈に、新たに作品の素晴らしさを発見させてもらえたように感じました。

後半は、海老さんが人生の半分以上をかけて追求されていると言われていたショパンのプログラムでした。ノクターンOp.48-1で、厳かに、そして叙情的に始まり、バラード第1番へと続きます。バラードの自由な形式、劇的に展開していくフレーズの一つ一つに 海老さんの想いが詰まっていて 、とても心に染み入ります。

最後に、24の前奏曲です。24の調それぞれに、個性、性格を感じさせられます。その海老さんの想いを、楽器SKが受け取るかのように、多彩な演奏が広がっていきました。

アンコールは、ショパンのエチュードOp.25-1、そして英雄ポロネーズ。海老さんの魂が、楽器、作品と共鳴した瞬間を感じた気がしました。鳴り止まない拍手の中、海老さんは、SK-EXに向かい拍手をして、いただいた花束をそっと楽器に捧げていたのが印象的でした。

海老さんの素晴らしいお人柄と、音楽に酔いしれた、とても素敵な時間となりました。ありがとうございました。

北関東支店・横山 江涼子

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