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カワイコンサート NO.2322
イ・ヒョク ピアノリサイタル 開催レポート
2022年10月16(日)14:30開演(14:00開場)
会場:愛媛県生涯学習センター県民小劇場

空が澄み、清々しい秋を感じる10/16(日)に第18回ショパン国際ピアノコンクール ファイナリストのイ・ヒョクさんをお迎えして、愛媛松山の地では14年ぶりとなるカワイコンサートが開催されました。

前半はショパンのプログラムから。静寂に包まれる中、ノクターン第17番の美しいアルペジオで始まり、一瞬にして会場が彼の世界に惹きこまれました。ソナタ第2番では、低音から高音まで計算しつくされたバランス感覚、いつまでも音が減衰して聴こえない長く美しいフレーズ、緻密にコントロールされた表現と情熱のコントラストを感じさせられました。「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」では、スピアナート部分の抒情的な美しさ、ポロネーズのリズムにのった装飾的な粒立ちのパッセージが次々と溢れ出て彩りを放ち、華やかに前半が締めくくられました。

また後半は8年間学んだロシア音楽のプログラム。プロコフィエフのエチュードでは彼独特の身体のバネを使った勢いのある力強さやテクニックの数々に圧倒され、ムソルグスキーの「展覧会の絵」では中世の雰囲気を漂わせるような美しく、また壮大な響きを会場に届けてくださいました。

たくさんのスタンディングオベーションの中、アンコールはなんと驚きの10曲!!
イ・ヒョクさんが椅子に着席する度、会場が沸き上がりました。
ショパン/マズルカ第13番、プレリュード第16番から始まり、グリーグ/「抒情小曲集」より トロルドハウゲンの婚礼の日、4曲目にカプースチン/エチュードOp.40-8、続けてクープラン/クラウザン曲集よりLe Tic-Toc-Choc、ラヴェル/「クープランの墓」より6.トッカータ、7,8曲目はロシア音楽よりチャイコフスキー「18の小品」より瞑想曲Op.72-5、ラフマニノフ/プレリュードOp.23-5、最後2曲はショパン/ノクターン第13番 、エチュード第11番 「木枯らし」と、バラエティに富むレパートリーに触れることが出来ました。
盛り上げ上手なお客様との一体感、また彼の人柄の良さも伝わる、記憶に残る素晴らしい演奏会となりました。

愛媛事務所  高岡 ゆりか

 

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