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カワイコンサート NO.2304
横山 幸雄 ピアノリサイタル 開催レポート
〜デビュー30周年記念〜
2021年
9月17日(金)開演19:00 開場18:30
会場:アクトシティ浜松 中ホール

 

9月17日(金)横山幸雄氏をお迎えして、カワイコンサートが開催されました。
あいにくの雨にもかかわらず、たくさんの方が会場に足を運んでくださいました。
プログラムはベートーヴェン、リスト、ショパンの代表曲を並べた豪華なもの。

先ずはベートーヴェンのピアノ・ソナタ「悲愴」
冒頭の重厚な和音の響きから一気に曲へ引き込まれていきました。取りつかれたように走り出す激しいパッセージから一転して2楽章の慈悲にあふれた穏やかな演奏。3楽章の次々と繰り返される主題が様々な色を帯びながら駆け抜けていきました。

続いてリストの編曲ものを3曲。
愛の夢 第3番 
献呈 
リゴレット(演奏会用パラフレーズ)
横山氏の解説にもあったように、リストは「ピアノは何でもできる」とピアノ1台でオーケストラを感じるような編曲を数多く残しました。横山氏の言葉通り、3曲ともピアノから様々な楽器の音色が聴こえ、会場全体が豊かな響きに包まれていきました。特にリゴレットのテクニックと表現力は圧巻でした。

休憩をはさんで後半はショパン。リストとは対照的にショパンは即興性を重視した「ピアノでしかできないもの」を作品にしたそうです。
バラード第1番
ノクターン第20番
幻想即興曲
ピアノ・ソナタ第3番
ショパン国際コンクール入賞歴も持つ横山氏。今年デビュー30周年とのこと。ベテランの風格でしょうか、どの曲もご自身の一部なのでしょう。10本の指から何の気負いもなく自然に音楽が紡ぎだされていきます。3番のソナタですら、氏の手にかかると難曲に聴こえないところが素晴らしかったです。

アンコールはショパンのノクターンOp.9-2 と小犬のワルツ
ノクターンは甘すぎず、大人の色気を感じるもので、対称的に小犬のワルツは高速で回るかわいい小犬が見えるようでした。
コロナ禍でコンサートもインターネット配信されることが多くなった昨今。今回も客席は50%以下での開催でした。それでもやはり演奏者と聴衆と会場とで作る生の演奏会は何物にも代えられない、素敵な時間だと改めて感じました。

浜松事務所 高橋加奈子

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