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カワイコンサート NO.2282
海老 彰子 ピアノリサイタル 開催レポート
2018年10月21日(日) 開演 14:00 開場 13:30
会場:京都府立府民ホール アルティ(京都府)

 

 雲一つない穏やかな秋晴れの中、10月21日に京都府民ホールアルティで海老彰子さんのピアノリサイタルが行われました。黒いレースのドレスを身にまとった海老さんは、特にショパンとドビュッシーに焦点を当ててプログラムを組まれ、作曲家のお話しを交えつつ、馴染み深い名曲の数々で、ピアノの魅力を存分に聴かせてくださいました。

 前半はドビュッシー。ハ長調の爽やかな響きとともに始まった「子供の領分」では、豊かな音色がさまざまなイメージを喚起しました。次の「月の光」では、ご本人のなされた宇宙のお話のように、壮大なスケールで展開。透明感あふれる音色とともに、海老さんのワールドへと誘われました。また、ドビュッシーの水の表現に関するお話もあり、「雨の庭」は情熱的に、「金色の魚」はみずみずしいタッチで聴かせてくださいました。前半の最後は、「ピアノのために」。舞い踊るような、非常にピアニスティックな演奏で締めくくられました。

 後半はショパンの名曲揃い。始めは「ノクターン第20番」と「ノクターン変ホ長調Op.9-2」。誰もが一度は聞いたことがあるであろう、有名なメロディーを、静かに紡ぎました。次の「華麗なる大円舞曲」は、少女が駆け回るように、軽やかでお洒落に。「バラード第1番」はあふれる歌心が重厚なメロディーとなり、「舟歌」は船旅へ誘うかのような、穏やかなイントロが印象的でした。最後は華やかで技巧的な「英雄ポロネーズ」で、会場は興奮と感動に満ちあふれました。アンコールも3度あり、可愛らしい「子犬のワルツ」、感情豊かな「ノクターンOp.48-1」、優しさに満ちた「エチュードOp.25-1『エオリアンハープ』」で観客の声援に応えられました。

 全体的にエスプリの効いた演奏で、フランスの風を感じられるひとときは、海老さんのピアノに対する愛を感じる時間でもあり、また、聴衆が演奏者と一体となれる空間でもありました。

カワイ音楽教室京都事務所 清野 沙耶香

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