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カワイコンサート NO.2279
岡田 奏 ピアノリサイタル 開催レポート
2018年9月27日(木) 開演 18:30 開場 18:00
会場:福島テルサ FTホール(福島県)  

                             

 9月27日(木)早朝から降っていた雨も開場前には止み、秋めいた空気が澄わたる夜、福島テルサFTホールにて、国内外のクラシック界が注目する若き実力派ピアニスト 岡田 奏さんをお迎えして、ピアノリサイタルが開催されました。大勢のお客様が開場前よりホール入口にお並び頂き、本日のコンサートを心待ちにしていた様子でした。

 黒のスタイリッシュなドレスで颯爽と登場された岡田さん、今年はドビュッシー没後100年にあたるメモリアルイヤーであり、プログラム構成を考える中、曲の配置や全体のバランスを鑑み、今の想いを伝えるため、プログラムの変更に至った経緯をご本人が直接お話し下さいました。

 プログラム1曲目はドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」ひとつひとつの音がとてもしなやかなで珠玉のように美しく、会場の空気が一瞬でフランス音楽の世界へいざなわれました。

2曲目も同じくドビュッシーの「ゴリウォーグのケークウォーク」 続いてラヴェルの「メヌエット」 プーランクの「3つのノヴェレッテ」 ラモーの「ソローニュのひな鳥」 ドビュッシーの「月の光」「沈める寺」「喜びの島」 前半プログラムの最後は、ラモーの「ガヴォットと6つの変奏」を続けて演奏されました。これも岡田さんの想いを表現するための演奏スタイルなのかもしれません。色彩の濃淡、明と暗、舞い踊るような気持ちや、うねりのような深い響き、改めて音楽の深さを感じました。

 後半はラヴェルの「水の戯れ」様々な音色の表現の違いが、水の動き、色彩をも感じさせてくれる演奏で、あたかも手を伸ばせばすぐそこに水を感じるような表現に心を奪われました。

 そして「夜のガスパール」 ゆったりとした旋律、超絶的な技巧、知的な和声の響きは繊細でありながらもどこか妖艶な雰囲気を醸し出しており、得も言われぬ気持になりました。

 アンコールの前に、15歳で渡仏し11年間フランスに留学され、たくさんの影響を受け成長されたこと、現在は東京とヨーロッパを拠点に活動されていること、何より今回のプログラムでフランス音楽の良さを伝えることができたら、とても嬉しいとおっしゃっておりました。

 また、リサイタルの移動時は乗り物とスーツケースがお友達のような生活とお話しされた岡田さん。コンサートスタッフが楽屋に用意した福島のくだもの「梨」が、秋を感じる心温まるおもてなしと、喜んで下さいました。

 鳴り止まぬ拍手に応え、アンコール曲はシューマン=リストの「献呈」、ショパンの「小犬のワルツ」で幕を閉じました。SK-EXの魅力を存分に引き出していただいた演奏で、会場を魅了しました。 

 これからますます進化される岡田さんの演奏、更なるご活躍が楽しみです。

 素晴らしいコンサートをありがとうございました。

                       福島事務所  須佐朋恵 

 

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