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カワイコンサート NO.2278
迫 昭嘉 ピアノリサイタル 開催レポート
2018年9月26日(水) 開演 18:30 開場 18:00
会場:川口総合文化センター・リリア 音楽ホール(埼玉県)

 

                     

 当日は今夏の猛暑から急に季節が進んで冷たい雨が降ったり止んだりする生憎の天候でしたが、開場前から多くのお客様にお越しいただきました。

 会場の川口リリア音楽ホールは、駅からのアクセスも良く音響効果の評価も高い人気のホールです。

 今回の演奏曲目は、前半の部はグリーク作曲の組曲「ホルベアの時代から」とドビュッシー作曲の「版画」、休憩を挟んで後半の部ではショパンの「マズルカ」3曲のあとリスト作曲の「ソナタ ロ短調」 と4人の作曲家の作品に込められた『想い』に迫るプログラムが用意されていました。広いステージに置かれたフルコンサートピアノ<SK−EX>は、迫先生の繰り出す多彩な音色を演出し 特に低音の響きが際立っていました。ピアノの音色の細やかな色彩は、丁寧に編み込まれた柔らかな布が少しずつホール内の空間を包み込んでいくようにも思われました。

 どの曲目も、作曲家の『想い』と演奏者の『想像力』がうまく融合された聴き応えのある演奏でした。

 プログラム最後のリストの「ソナタ」では、冒頭の緊張感のある部分から雄大な世界観に引き込まれ まるでオーケストラを聴いているような変化に富んだ表現で 30分の曲の長さを感じさせない超絶技巧の素晴らしい演奏でした。

 演奏後の迫先生は、花束プレゼンターの小学二年生の男の子にニッコリ微笑まれて花束を受け取られながら柔和な表情を見せてくださいました。演奏中にも感じられた優しいお人柄が滲み出ているようでした。

 アンコールは、ご挨拶と一緒に曲紹介付きでレスピーギ作曲のリュートのための古代舞曲とアリアより「イタリアーノ」を。更に、ショパン作曲ワルツ第4番「華麗なる円舞曲」を軽やかに披露してくださいました。

 演奏後にも大勢のお客様のサインや写真撮影に応じて談笑なさっている様子は、迫先生の温かいお人柄に触れられたように感じました。少し肌寒くなった外気が気にならないくらいの心温まる夜となりました。

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