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カワイコンサート NO.2273
外山 啓介 ピアノリサイタル 開催レポート
2018年5月27日(日) 15:00開演 14:30開場
会場:新潟市音楽文化会館 ホール(新潟県)
5月27日(日)、さわやかな風が吹く晴天の下、新潟市音楽文化会館ホールにて、外山啓介さんをお迎えしピアノリサイタルが開催されました。日曜日の開催ということもあり、ご家族でのご来場が非常に多く開場前より長蛇の列ができ、どの方もコンサートの開演を心躍らせて待っていらっしゃる様子でした。
満員の観客が見守る中、ドビュッシーの「月の光がふりそそぐテラス(前奏曲集第2巻より)」で幕を開け、繊細で深みのある神秘的な旋律が会場に響き渡るとともに、幻想的な音の世界に瞬く間に引き込まれていきました。今年はドビュッシー没後100年にあたるメモリアルイヤーということで、プログラムの前半は、「ベルガマスク組曲」さらに「喜びの島」も演奏くださり、まるで印象派の絵画を観ているような気分になりました。
次に驚かされたのがベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」です。これまでの雰囲気が一変し、ベートーヴェンらしい力強く迫力のある演奏でフィナーレへ向かって徐々に熱気や緊迫感が伝わってきて胸が熱くなりました。
後半最後は、シューマンの20の小品から成る壮大な曲集「謝肉祭〜4つの音符による面白い情景〜Op.9」、様々な変化に富むダイナミックで華やかな曲想が繰り広げられました。
鳴り止まぬ盛大な拍手に応えてアンコール曲「ノクターン第20番遺作」を演奏してくださいました。ロマンティックで優美な音色にうっとりと夢見心地なとてもあたたかな気分の中、コンサートは幕を閉じました。『日本ショパン協会賞』受賞後の記念すべきコンサートとなり、「SK−EX」の魅力を充分に引き出していただいた演奏で、会場を魅了しました。
終演後のサイン会では、お客様お一人ずつ丁寧に応じてくださり、外山さんの誠実で明るいお人柄が伝わってきました。今回のリサイタルは私にとって心に残る、とても幸せなひとときとなりました。
渡邉 淳
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