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カワイコンサート NO.2269
赤松 林太郎 ピアノリサイタル 開催レポート
2018年5月20日(日) 開演14:00 開場13:30
会場:野々市市文化会館フォルテ(石川県)
2018年5月20日(日)、5月の爽やかな晴天のもと、石川県野々市市文化会館フォルテにて赤松林太郎さんをお迎えし、カワイコンサートが行われました。赤松さんは、野々市市を100回ほど通っているとの事で、石川県との関わりを嬉しく思い、ぐんぐん演奏とトークに引き込まれていきました。
ショパンのワルツ第2番Op.34-1「華麗なる円舞曲」から始まり、強弱の幅の広さ、音色の美しさ、場面転換が手に取るように伝わってきました。続いて5つのマズルカOp.7より第1−3番では、ポーランドの踊りの躍動感や踊り手の内面的感情があふれる内容となりました。同じくショパンポロネーズ第6番Op.53「英雄」では、マズルカとは違った貴族の気品と情熱を感じました。所々でわかりやすく解説をして下さったので、より興味を持って演奏を聴く事ができ、前半最後のベートーヴェン「プロメテウスの創造物」の主題による15の変奏曲とフーガOp.35は27分間という時間があっという間に終わりました。
休憩の後、後半のプログラムはロマン派のシューマン子供の情景Op.15。美しい絵本の世界にでも入っているような、鍵盤の上で読み聞かせをして下さっているような、そんな不思議な気持ちで演奏を聴かせていただきました。
最後はリスト巡礼の年第2年「イタリア」よりダンテを読んで−ソナタ風幻想曲。地獄の恐怖や苦痛などが入り乱れる激しい音楽に、静かに天使が舞い降り、暗闇に光が差し込まれる様子がまるで大きな絵画を観ているようでした。
たくさんの拍手の中アンコールは、シューベルト作曲リスト編曲の「魔王」とショパンのワルツOp.69-1変イ長調「告別」を演奏して下さり、演奏会後一緒に写真を撮っていただきましたが、エネルギッシュな演奏とは違った温和な笑顔にますます人間的魅力を感じました。素晴らしいコンサートをありがとうございました。
石川事務所 安藤紀江
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