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カワイコンサート NO.2265
フロリアン・ミトレア ピアノリサイタル 開催レポート
2017年10月6日(金) 18:30開演(18:00開場)
会場:大宮ソニックシティ 小ホール(埼玉県)

  

 一雨ごとに秋の深まりを感じる10月6日(金)の夜に、埼玉県さいたま市「大宮ソニックシティ 小ホール」にて、No.2265「カワイコンサート」の公演が開催されました。

 あいにくの雨でしたが、小さな年齢の生徒さんも大勢ご来場くださり、会場内は盛況でした。

 演奏者「フロリアン・ミトレア」さんは、2015年 第9回浜松国際コンクールで入賞された、ルーマニア出身 現在はイギリスを拠点に活動している27歳の好青年です。 

 演奏曲目は、「モーツァルト」「ベートーヴェン」「ショパン」そして「ドビュッシー」…と、様々な作曲家の名曲を色とりどりにちりばめられて、色彩・表情豊かなプログラムでした。

 1曲目のモーツァルトの《キラキラ星変奏曲》では、バリエーションごとに多彩な音があり変わりゆく和音の色彩感が立体的に広がっていきました。

 2曲目のベートーヴェンのソナタ《ワルトシュタイン》では対称的に力強く繊細で、左手のリズムが快活でとても気持ち良い演奏でした。

 休憩中も演奏について和やかに歓談されるお客様の姿が見られました。

 休憩後のドビュッシー《沈める寺》《花火》では、映像が目の前に浮かぶような多彩な音色は正に3Dの世界、華やかな音の粒が流れる演奏は、水面を伝う波のように客席一帯に音が伝わっていくような感覚を覚え、演奏者の豊かな想像力が伝わって来ました。

 プログラム最後のショパン《アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ》では、前半の「穏やかさ」後半の「華やかさ」のコントラストが明確に表現されていました。

 「ミトレア」さんには、カワイグランドピアノSK-EXの弱音の響きの良さを引き出す、ダイナミックな演奏を披露していただきました。

 アンコールには2曲も応えて下さいました!!

  ♪ショパン/エチュード Op.25 no.12  ♪リスト/パガニーニ大練習曲集 第2曲

 最後には、音楽教室の生徒さん(小4のお兄さんと幼稚園の妹さん)2人からの花束贈呈に満面の笑みで受け取ってくださり、会場内が温かい空気に包まれました。

 ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

 「フロリアン・ミトレア」さんのこれからのますますのご活躍をお祈りしております。

レポート作成メンバー

鴨居聖美・志賀悦子・清水織江・竹田久美子・福本祥子・渡辺千枝・山野本綾子

文責 鈴木美和

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