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カワイコンサート NO.2253
ガリーナ・チスチャコヴァ ピアノリサイタル 開催レポート
2016年10月20日(木) 開場18:00 開演18:30
会場:新潟市音楽文化会館ホール(新潟県)

  

  秋も深まってきた10月20日、新潟市音楽文化会館にてカワイコンサートが行われました。NHKで放送されたショパンコンクールの特別番組で紹介されたガリーナ・チスチャコヴァさんということもあり、会場前から多くのお客様の姿が見えました。

 長身のガリーナさんが姿勢よくピアノに向かうと、明るく澄んだ音が会場に響き渡りました。前半のプログラムはショパン。芯のある音はどこまでも遠く届くようで、1曲目の「ノクターン第4番」は幸福感に満ち、明るい光が射し込むようでした。「5つのマズルカ作品7」では、エネルギッシュな第1曲、憂いを帯びた第2曲、第3曲では男性的な強さのある表現とエレガントさの対比に引き込まれ、第4曲は音と遊んでいるかのように楽しそうで、活気に満ちた第5曲は伝統的な舞曲のリズムが生き生きと表現されました。続く「バラード1番」は、大切に語るように演奏され、それはまるで壮大でファンタスティックな物語のようでした。「4つのマズルカ作品6」でもその表情の多彩さに、見惚れてしまうほどでした。「バラード第4番」は大きな愛を感じさせる演奏で、心が浄化されるような、何かがほどけていくような、そんな不思議な感覚でした。

 後半のプログラムは、スクリャービンの「12のエチュード作品8」。ロシア的なロマンティックさも感じさせます。力強かったり、心を揺さぶられるようであったり、心安らぐ泉を思わせたり、空間と溶け合うような柔らかさや、天からの光のような神秘的な透明感、魂の訴えのようでもあったりと、ショパンの影響を受けながらも、ロマン派とはまた違ったスクリャービンならではの世界観が冷静な中でも熱く表現されました。

 鳴りやまない拍手の中で、「マズルカ作品33-2、30-2」「ノクターン作品9-1」と3曲ものアンコールが演奏され、会場中が温かい気持ちに包まれ締めくくられました。

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