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カワイコンサート NO.2248
海老彰子 ピアノリサイタル 開催レポート
2016年7月1日(金) 開場18時00分 開演18時30分
会場:札幌コンサートホールKitara小 ホール(北海道)
2016年7月1日、キタラ小ホールにて海老彰子さんのピアノリサイタルが開催されました。開場30分前にはコンサートを心待ちにする方々が列を作り、2階席を開放するほど席は埋めつくされ,場内の期待は高まるばかりです。
プログラム1部、武満徹・ドビュッシーの作品では、「水」をテーマにしています。1曲目の『武満徹/雨の樹 素描』では、ピアノの音がピアノ以外の音に聴こえる不思議な感覚・・・まさに雨の樹の描写そのものです。
心が空間に連れていかれたまま、次はドビュッシーの作品へ。多彩な音色に導かれ、心がどんどん解放されていくのを感じます。ピアノ学習者に人気の高い『月の光』では、かつて見たことのない情景が浮かび「これはベルガモ地方の月なのか?」と夢幻のせかいへ・・・。1部最後の『西風の見たもの』は迫力に圧倒され「見事、素晴らしい」以外の言葉は見つかりません。
休憩後2部のラヴェルの作品では、ドビュッシーのフランス音楽とはひと味違う、より色彩感の豊かな香りある、繊細、且つ華やかな演奏が印象的でした。
プログラムが進むにつれ心が満たされ「皆様と共に楽しめることが出切れば幸いです。」とピアニストのメッセージ通り、演奏者と聴衆が一体になり音楽を共有しました。
アンコールでは、ショパンの『ノクターン作品15−1』『ワルツ作品34−2』『即興曲第3番』『幻想即興曲』が演奏され、ドビュッシー・ラヴェルは「情景が目に浮かぶ音」だったのに対し、ショパンは「想いが音の言葉」となり胸に訴えてきます。アンコール最後の『バラード第1番』では、客席はもう大興奮で鳴りやまない拍手となりました。
コンサート終了後のサイン会では、握手をしながら丁寧に声をかけるピアニストの温かいお人柄に「サインは大事な宝物」と目を輝かせ笑顔あふれる子の姿もありました。
この日はSK-EXの夢幻の可能性に驚き、音楽のすばらしさに感動し、幸せなひとときを過ごすことができました。
カワイ音楽教室 札幌地区ピアノコースリーダー 湯浅 満希子
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